遠距離恋愛中の彼氏と暮らすべく、フリーランスを目指して猛勉強!やっとちゃんとした恋人同士になれたと思ったのに…「本当に私のこと好き?」【作者に聞いた】
SNSでソロ活や体調不良など、30代のリアルな日常を漫画で綴るみくるべさん(mikurube_manga)。なかでも34歳で初めてできた恋人に突然失恋し、そこから立ち直るまでの日々を描いた漫画は、読者から大きな反響があった。 【漫画】本編を読む 「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」は、当時の心境をより詳しく描いたコミックエッセイ。彼との出会いや嬉しくなかった初体験、そして現在思うことなどが、赤裸々に綴られている。 本記事は「34歳初めての失恋から立ち直るまでの記録」から一部抜粋・編集してご紹介。今回は、地元を離れ遠距離恋愛中の彼氏と一緒に暮らすため、フリーランスを目指しはじめたみくるべさん。勉強時間が増えたことでケンジ君との通話は2日に1回、3日に1回と徐々に減っていき…。 ■離れるのが悲しくて空港で涙。なのに彼からの反応が冷たすぎる… ケンジ君との将来を考えるよりも前から、フリーランスには興味がありました。体調に波があるため、ずっと働く曜日や時間を自由に決められる働き方に憧れていたんです。 勉強時間やオンラインミーティングが増えたため、ほぼ毎日していたケンジ君との通話を3日に1回に変更しました。この頃からお互いのSNSも見なくなり、「依存せず、やっとちゃんとした恋人同士になれた気がする」と感じていましたね。以前はお互いのSNSもフォローしていて、リプライやいいね欄まで見てしまう性格だったので、SNSはやめて正解でした。 実は私が地元を出る決心をしたのは、今回が初めてです。意地でも地元から出ない万年実家暮らしだったので、「ケンジ君の元へ行く」と伝えたら、家族はみんな驚いていました。今まで浮いた話がなかったので「よかったね」と言われましたが、身体が弱いのに本当に大丈夫なのかと心配もさせてしまいました。 勉強開始から約1ヶ月後ケンジ君に会いに行き、「彼氏と水族館に行く」という願いも叶ってとても楽しかったです。しかし最終日、離れるのが寂しくて思わず空港で泣いてしまった私に対し、「そんなこと言ってもどうしようもないじゃん」と冷たく言い放つケンジ君。そこは「俺も寂しい」じゃないの!?と心の中でつっこんでました。「離れるのが寂しくて泣いちゃう彼女」な自分に若干浮かれていたので、スンッと現実に戻された感覚でした(笑)。その後もケンジ君の反応が自分の期待通りじゃないことが増えていったので、すでに心が離れ始めていたのかもしれません。 ケンジ君と暮らすためにフリーランスの勉強をはじめたのに、2人の気持ちは近づくどころか離れていく。そして忘れもしない年末、ケンジ君からのメッセージが波乱を巻き起こす…。当時の思いを赤裸々に描く漫画を今後も楽しみにしてほしい。 取材・文=石川知京