ロンドにとって特別だった優勝は2008年セルティックスor2020年レイカーズ?決め手は“息子の存在”<DUNKSHOOT>
今年4月、NBAからの引退を正式に発表したラジョン・ロンド。16年間のキャリアで3度アシスト王に輝いたほか、オールスター選出4回、オールNBAチーム選出1回、オールディフェンシブチーム選出4回と、リーグ史に残る名司令塔として活躍した。 【動画】“プレーオフ・ロンド”2020年POベストプレー集! そんな数々の輝かしい実績に加えてもうひとつ、ロンドが成し遂げた偉業がある。それは、NBA史上で2人しかいない、ボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズの両方での優勝だ。 2008年に前者で、2020年には後者でチャンピオンとなったわけだが、ロンドにとってより特別だったのはどちらのリーグ制覇だったのか。ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)がホストを務めるポッドキャスト番組『The Draymond Green Show with Baron Davis』にゲスト出演した際、そう問われたロンドは「正直、比較できないな」と前置きしつつ、こう答えた。 「だって2020年はバブルだったから、パレードもできなかった。だからパレードの経験は1度きりなんだけど、あれはバスケットボールをプレーしてきたなかで最高の出来事だったな。ああいったファンの愛情に満ちあふれたリアクションは、(セルティックスが優勝した)今年も見たけど、その一部となり、アヒルボートに乗って街を巡るツアーに参加できたのは本当に素晴らしかったよ。パレードなんてことができる唯一の機会でもあるからね」 ここまで聞くと、セルティックス時代の2008年の方が印象的だったようにも思える。ただ、ロンドにとって特別なのは、新型コロナウイルスの影響により隔離されたバブルの中で無観客で戦い、パレードもできなかったレイカーズでの2020年のようだ。 「でも、2020年に優勝した時の方が特別かな。息子も一緒にバブルにいたからね……よりスペシャルだったよ」 ロンドの息子は2012年生まれで、セルティックスで優勝した際はまだこの世に生を受けていなかった。だからこそ、一緒にバブルに入り、リーグ制覇の瞬間を息子とともに分かち合えたレイカーズでの2020年の方が、彼にとっては特別だったのだろう。 構成●ダンクシュート編集部