2024年F1第5戦中国GP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第5戦中国GPの決勝レースで優勝~5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝~5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)だ。 【写真】2024年F1第5戦中国GP シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ(フェラーリ) ■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=5位(56周/56周) 7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード チャレンジングなトラックで過ごしたこの週末、レースでも苦労した。最初のいくつかのコーナーが理想とは程遠く、トラフィックもあったため、早めにピットストップをしてハードタイヤに交換することを決めた。 するとその数周後、セーフティカーが出て、そこで僕たちはステイアウトし、最後までそのタイヤで走り切り、5位でフィニッシュした。 全体的に予想よりも苦戦したし、今日の結果は望んでいたものではない。マイアミに向かう前にあらゆることを見直すつもりだ。次戦では、これまでのグランプリでのような調子を取り戻せると確信している。 ■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=4位(56周/56周) 6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード チームとして今日のリザルトに完全に満足することはできない。上海を終えた今、集中すべきことがふたつある。ひとつは予選トリム、もうひとつはハードタイヤでのペースだ。今日は、ハードでのペースに主に苦しんだ。 セーフティカーまでは戦略もパフォーマンスも強力だったが、結局全員が同じ戦略になってしまったし、僕たちは他よりもハードタイヤでスピードを発揮することに苦しんだ。 重要なのは今後のアップグレードだ。それがシーズンの今後進むべき方向を決定することになるだろう。 (レース後にメディアに対して語り)今年初めからこのマシンの強みは、すべてのタイヤで、どんなコンディションでも堅実なパフォーマンスを示すことだった。だから、今日、ハードタイヤでペースがなかったことは少し不思議なんだ。 ハードを履いた瞬間に、0.5秒もタイムが遅くなった。かなり奇妙なことだ。ランド(・ノリス/マクラーレン)と戦うことになると思っていたんだけどね。 ■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=3位(56周/56周) 2番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード セーフティカーが少し不利に働いた。僕たちにとっては少し不運なタイミングで出たことで、劣勢に立たされ、ポジションをふたつ失った。 シャルルと戦ったことでタイヤを傷めすぎてしまい、その後が厳しくなった。このコースではデグラデーションのレベルが少し高いために、ポジションを上げることが難しく、苦労した。 今日はもっと良い結果を出したかったし、それを期待していた。スプリントはとても有望に思えたのに、今日はそれをうまく生かすことができなかった。いくつか(マシンに)変更を加えたことで、パフォーマンスが低下したのかもしれない。進歩を確実に維持して、より良い週末を送れるよう、マイアミに向けて、確認するつもりだ。 以前よりはるかに強力な週末を過ごせるようになっている。あとは1周目からリードして、自分自身のレースをすることができるかどうかだ。近いうちにそれが実現することを願っている。 ■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム) 決勝=2位(56周/56周) 4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 今日はチーム全員にとって大満足の結果を出すことができたと思う。彼らはこの結果にふさわしい仕事をした。心から感謝する。良いピットストップができたし、マシンの感触は素晴らしかった。こういうレースで、自分たちがここまでのパフォーマンスを発揮できるとは、全く予想していなかった。快適に走り、昨日よりもはるかに楽にタイヤを管理してプッシュすることができた。 良い一日だったよ。大量のポイントを稼ぎ、また表彰台に乗ることができた。すごく満足だ。 うれしい驚きではあるが、これはチームが良い仕事をしてきたことの表れだと思う。僕たちは懸命に取り組みを続けており、それが報われたんだ。 (レース後にメディアに対して語り)こういうレースになるとは全く予想していなかった。表彰台に上るとは思わずに、すぐに帰宅する準備をしていたんだ。いろいろ驚いたことがある。フェラーリはペースが良くなくて、僕たちはペースが良かった。レッドブルとの比較でも驚いた。 フェラーリからどれぐらい遅れてフィニッシュするか、(レースエンジニアと)賭けをしたんだ。僕は35秒と予想した。完全に間違っていたね(注:実際には4位のシャルル・ルクレールはノリスより9.85秒後にフィニッシュ)。賭けで自分が間違っていたのがうれしいよ。 ■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング) 決勝=1位(56周/56周) 1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード 今日は本当にうまくいったと思う。すべてに満足している。ペースが素晴らしかった。セーフティカー出動でそれまで築いたギャップは帳消しになり、その後、またギャップを築いていかなければならなかった。 マシンバランスがとても良くて、速く走る必要があるときにはいつも速く走れた。それに、スプリントの時よりも、走っていてはるかに安定している感じがした。リスタートの時もそうだった。全体的にチームのパフォーマンスにとても満足だ。 毎戦、そのレースに対して抱く感情は異なる。今回のレースは、特に楽しかった。通常より忙しいスプリントの週末だったにもかかわらず、週末全体がうまくいったからだ。 理想的な週末となった。上海での勝利は成し遂げたいことのリストにあったもので、今回ここに来て、素晴らしい観客の前で勝てたのは特別なことだ。このレースがカレンダーに戻ってきたことをうれしく思う。 [オートスポーツweb 2024年04月23日]