キャベツ価格が去年の5倍超! 野菜の高騰に客も店も苦労と努力
KKT熊本県民テレビ
野菜の高騰が続く中、卸売価格が去年の5倍以上になっているというのがキャベツです。様々な料理に使われる身近な野菜の高騰に売る側も使う側も様々な努力を続けています。 ■買い物客 「本当に毎日のスーパーの買い物が高くて」 「チラシなどを確認しながら安いところを探している」 去年から続く野菜の高騰。熊本大同青果によりますと、大根や白菜は卸値の高止まりが続いています。そんな中… ■買い物客 「キャベツ高いですね。もう1玉500円っていう感覚で」
値上げが著しいのが、キャベツ。去年と比べ約5.2倍に跳ね上がっています。 キャベツが欠かせないといえば…トンカツ店。 人気のロースかつを使った定食には山盛りのキャベツが添えられます。
しかも、キャベツのおかわりは、無料。 ■客 「タダなのでキャベツはたくさん食べた方が得した気分になりますね」 「食べられるだけ食べたいですね」 キャベツの高騰とともにおかわりする人も増え、1店舗で1日20キロほど消費するということです。サービスを続けられる理由は…?
■とんかつ濵かつ ブロック長・松山教仁さん 「濵かつで使用するキャベツを (契約農家から)一定数毎年入荷をしていただいている」 企業努力に加え、年間を通して契約農家から仕入れる形をとりサービスを継続していました。なぜ、価格がこんなに高いのか。農家に話を聞くと…
■JAやつしろ野菜集出荷施設利用組合・小林一成組合長 「(去年の)夏場の猛暑ですね。それから定植後の雨が降らない干ばつ、そしてこの冬場になっての寒さですね。3要素くらい重なった」 質はいいものの、小ぶりのものが多いということしのキャベツ。また高値には他の原因も。 ■小林一成組合長 「資材高騰ですね。肥料、農薬、暖房、油類全部が高騰しているので適正価格になれば若い農家も育っていくと思います」
八代市でのキャベツの収穫は3月下旬まで続きますが、この先の価格の見通しは立っていません。高いキャベツを少しでも安く消費者に届けようと奮闘する店も。連日多くの客が通う熊本市中央区の青果店です。 ■買い物客 Qキャベツいくらで買った? 「298円。おそろしく安いです」 大きなキャベツが1玉298円。その裏には、こんな努力が。 ■ベジタブルガーデンポパイ大江店・塘崎綱樹代表 「植木の山田青果と、朝からは東部青果(熊本市東区)と、2軒ちょっと行って、その時その時のいい品物と値段を見比べて仕入れをしています」