【日本S】ソフトバンクに〝恵みの雨〟 王球団会長は3戦不発・山川穂高に復調予感「確率は高かった」
負の連鎖を断ち切る恵みの雨となるか。2日に開催予定だった日本シリーズ第6戦(横浜)は雨天中止となり、3日に順延が決まった。ソフトバンクは敵地・横浜スタジアムで午後から練習。野手陣が室内で、精力的に打ち込みなどを行った。 DeNAに本拠地での3連敗を喫し、通算成績は2勝3敗。崖っぷちで迎える第6戦はパ王者にとって絶対に負けられない一戦となる。ホークスの先発はエース・有原がそのままスライド登板。カギはなんといっても、26イニング連続無得点中の打線の奮起だ。 この日、打撃練習を熱心に見守ったのが王貞治球団会長(84)だった。約1時間半、野手全員の状態を確認。「ウチはこの中止をプラスに捉えてやっていかないといけない。ウチの打者は頭を空っぽにできていいんじゃないかな」。雨天順延で2日空く日程を歓迎した。 不動の4番・山川穂高内野手(32)の復調にも太鼓判を押した。「今日はそんなに振らないで、ジャストミート的にやってたよ。確率は高かった」。第2戦では一発を含む3安打3打点と大暴れだったが、第3戦から第5戦にかけて12打数無安打と低迷。場所が変わり、水入りで2日空くことが大砲の復調を後押しする可能性は大いにありそうだ。 山川自身は前日の移動日と、この日の練習日を有効活用した。「自分の中で『ここがちょっと違ってたかな』というのが1個あった。そこは今日直してみた」。明確な修正ポイントを見つけ、実際に球場でバットを振って確認できたことが大きかった。「(調子が)いい時に雨降られたら困るんですが、僕3試合タコってたんで。本来なら昨日は練習なくて、今日が試合だったじゃないですか。試合前の練習しか(修正)できなかったのが今日一日使えた。明日の試合前も練習できる。もしかしたら、いいかもしれないです」。好転する兆しをにおわせる姿が頼もしかった。 横浜入りした1日に野手陣は決起集会を開催。崖っぷちに追いつめられた中で、コミュニケーションを深め、日本一に向けて改めて士気を高めた。「雨降って地固まるでいい雨だと思う」とは小久保監督。逆襲へ、準備は整った――。
東スポWEB