中小河川に潜む豪雨時の氾濫や濁流の災害 日頃から災害に備える危機意識をもつことが重要な心構え 11月12日から愛知県が新たに235の中小河川を洪水浸水想定区域に指定
近くに住む人に川の印象を聞いてみると……。 地域住民: 「ここはまだあふれたことはない。不安は抱えていますけどね」 「氾濫するほど大雨が降ったことはないです。ここは特に(堤防の高さを)上げたので、今は大丈夫だと思う」 愛知県河川課・下市幸平課長: 「気候変動ということで雨の降り方が激甚化、頻発化しています。洪水浸水想定区域に指定されていないことが、『安全』だと勘違いや誤解を招くおそれがあります」
その教訓の一つは、2000年に起きた「東海豪雨」です。 こちらは当時、境川流域を上空からとらえた画像です。 画面奥から下に伸びる境川は現在、すでに洪水浸水想定区域に指定されています。その一方、境川の支流である当時氾濫した皆瀬川は、これまで指定されていませんでした。 当時はハザードマップが存在しておらず、住民に氾濫の危険性を知らせる手段も限られていました。現在は洪水浸水想定区域に指定されると、市町村でハザードマップの作成が義務付けられています。
愛知県河川課・下市幸平課長: 「水害リスクや、浸水するかもしれない、川があふれるかもしれないという危機意識を常に持っていただきたいと思います」 私たちの身近にある中小河川には、災害の危険が潜んでいます。万が一のために日頃から備える意識が必要です。