クラウンの新しい世界観を提示したスポーツSUVはどんなゴルファーズカー? 存在感抜群の「クラウンスポーツ」をチェック
クラウンのコンサバティブなイメージを一掃
新しい形のスポーツSUVを提案するのがクラウンスポーツだ。個性的なハッチバックスタイルで、ショートオーバーハングと大径タイヤによる躍動的なプロポーションが大きな特徴。 【画像】キャディーバッグは3本が限界!? トヨタ「クラウンスポーツ」の荷室寸法、外観や内装など詳細をチェック 精悍(せいかん)さを表現するハンマーヘッドフェイスや力強く張り出したリヤフェンダーなど、ディテールにもこだわっていて、これまでのクラウンがもつコンサバティブなイメージを一掃する個性を放っている。ライバルはポルシェ・マカンあたりか。ゴルフ場で見かける外国製のスポーツSUVと並んでも存在感は全く引けを取らない。
走りもこれまでのクラウンとは異なるスポーティーな味付け。回頭性と安定性を高める後輪操舵(DRS)には、スポーツ走行に特化した専用チューニングが施されていて、キビキビとした軽快感を強く意識させるセッティングだ。 さらにステアリングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)が常時効いていることもあってコーナリングも気持ちいい。まるで運転の腕前が上がったかのようなドライビングが楽しめる。 なお、パワートレインはHEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)をラインアップ。駆動方式は全車E-four(電気式4WDシステム)を採用している。
分割可倒式の後席で荷室をフレキシブルに活用
インテリアはパーソナルなイメージを演出しながらも、全てのパッセンジャーに配慮したパッケージが与えられている。室内空間はさすがにセダンと比べるとタイトな印象にはなるものの、背が高いぶんだけ視界は広々として開放的な雰囲気。ゴルフ場までのロングドライブも十分快適に過ごせるはずだ。 ゴルファーならば気になる荷室の容量や使い勝手はどうだろう。リヤゲートが大きく開くハッチバックスタイルだが、スポーティーなスタイルを優先したせいかボディーの絞り込みが強く、ボディーサイズから想像するほどラゲッジスペースは広くはない。
ただし後席を分割して前倒しすることができるので、写真のように乗員3人+ゴルフバッグ3本を収納することが可能だ(通常時はゴルフバッグ1本収納可能)。積み込んだ荷物の目隠しになるトノカバーは、使わないときは折りたたむことができて便利。 スマートキーを携帯していれば、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでバックドアを自動開閉できるハンズフリーパワーバックドアも標準装備。両手が荷物でふさがっているときなどに便利だ。ゴルファーズカーとして存分に活躍してくれることだろう。 主要諸元(2.5LハイブリッドSPORT Z) ◆全長×全幅×全高:4720×1880×1565ミリ ◆車両重量:1810キロ ◆エンジン形式:直4 ◆総排気量:2487cc ◆エンジン最高出力:137kW(186ps)/6000rpm ◆エンジン最大トルク:221N・m(22.5kgf・m)/3600-5200rpm ◆フロントモーター形式:交流同期電動機 ◆フロントモーター最高出力:88kW(120ps) ◆フロントモーター最大トルク:202N・m(20.6kgf・m) ◆リヤモーター形式:交流同期電動機 ◆リヤモーター最高出力:40kW(54ps) ◆リヤモーター最大トルク:121N・m(12.3kgf・m) ◆WLTCモード:21.3km/L ◆定員:5人 ◆車両価格:590万円(2.5LハイブリッドSPORT Z、税込み)
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