熱狂の女子W杯から1年 開催地ニュージーランドで続く女子サッカーブーム「人々が女子サッカーに価値を置くようになった」
女子サッカー人気が本格的に根付き始めたか
オーストラリアとニュージーランドの共同開催となった昨年の女子ワールドカップから1年。スペインの優勝で幕を閉じた女子ワールドカップ2023は、女子ワールドカップとしては初となる32チーム制での開催となったこともあり、大きな盛り上がりを見せた。 女子サッカー人気は今夏のパリ五輪でも印象的だったが、昨年のワールドカップの影響力は今もニュージーランドに続いているという。 ニュージーランドサッカー協会の女子育成部門マネージャーを務めるアナリー・ロンゴは、昨年のワールドカップ開催からは国内でも女子サッカー人気が高まっていると語る。 「何よりも女子サッカーの認知度が高まり、人々が女子サッカーに価値を置くようになったことが大きい。昨年末には、女子サッカーをやる人が13%増加した。大会期間中には30の施設がグレードアップされ、それは現役の女子選手たちにも長期的な面で効果がある」 「ワールドカップの開幕戦からニュージーランドでの29試合を通して、その反響は信じられないほど素晴らしかった。誰もがその熱狂ぶりを口にしていたほどだ。ニュージーランドだけでも観客数は70万人以上だった」(『The Newzealand Herald』より)。 世界的にも間違いなく女子サッカー人気は高まっており、それは2027ワールドカップ、2028年のロサンゼルス五輪でも続いていくことだろう。昨年のワールドカップを機に、女子サッカーは本格的なブームになったと言えるか。
構成/ザ・ワールド編集部