白血病で死んだ保護猫の火葬の帰り、ごみの中から子猫がニャー→保護すると、同じ柄!「運命の出会い」「巡り合わせ」
白血病とリンパ腫を患っていた保護猫アイちゃん 保護主「アイちゃんが子猫を助けてくれた」
──子猫は、アイちゃんと同じキジ白模様だったとか。 「そうなんです。自転車に乗って病院に行ってから、アイちゃんに供えるためのおしきみを買いに仏具屋さんにも立ち寄った帰り道に子猫と出会いました。その帰り道は、私が普段通ることのない道だったんです。数時間前にはアイちゃんの火葬、アイちゃんのことであいさつした病院、アイちゃんに供えるために買ったおしきみ…全てが巡って鳴き声にたどり着いたんだと思います。 すぐに自転車を降りて、子猫を探しました。これは運命だと感じました。時々鳴き止む子猫の声に、もしも見つからなかったらどうしようと焦ったり。ただアイちゃんが教えてくれたことだと思ったので、諦めずに探し出せて本当によかったです。私の身体を使って、アイちゃんが子猫を助けてくれたのだなと思いました」 ──アイちゃんを保護したのは4月上旬。それから1カ月ほど経った5月上旬に息を引き取ったとのこと。 「はい、うちにスズメを持ってきてくれたのがアイちゃんとの初めての出会いです。その後ボロボロでベランダにいたんですが、みるみる弱っていくので保護しました。白血病とリンパ腫を患ってて胸に血の水がたまって息ができなかったんです。お医者さんから数カ月の命…と言われて初めて命の危機に直面しました。そして川崎にあるTNR日本動物福祉病院さんに入院することに。 最期は自宅で二晩過ごし、息を引き取る前の数時間ずっと『大丈夫だよ。守るからね。そばにいるよ。ありがとうね。大好きだよ…』と絶えずに声掛けしていました。体に触れることができなくても、きっと寂しくない最期だったかと思います」 ──看取ることができたのですね。アイちゃんは何歳だった? 「年齢は5~8歳くらいだったのですが、歯がなかったためカリカリが食べられませんでした。先生いわく白血病の子は歯肉炎になって歯が落ちてしまうんだとか。家に来た時はすでに白血病で、病院に連れて行かなければ命はなかったそうです。野良の運命としてはこの病気で命を落とすことが一般的という…いろいろ学びました」 ──子猫をお迎えされ、先住猫の黒猫さんの反応は。 「ものすごい怒ってます。実は今回で保護して7匹目です。この先住猫の黒猫を拾った時から6匹の子猫の里親を出しております。これまで保護した子猫たちは黒猫との相性が良ければおうちの子にしたかったのですが…今回こそは運命だと思ったので、黒猫と子猫がうまく一緒に住むことができたらいいなと思っています」 ◇ ◇ アイちゃんがお世話になったというTNR日本動物福祉病院(川崎市川崎区)。里親さんや支援の募集をしています。 また、サンチェさんはTVアニメ「TIGER&BUNNY」(タイガー&バニー)の舞台“シュテルンビルト”の市民とのこと。「現在ホテルニューオータニ(東京都千代田区)にて『TIGER & BUNNY2』のコラボが実施中です。よければニューオータニとタイバニのコラボルームとコラボグッズをご覧ください。夏にはワイルドタイガーのお誕生日会もニューオータニで開催予定です!」と話してくれました。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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