第93回選抜高校野球 市和歌、練習の成果発揮 対外試合解禁、向陽と対戦 /和歌山
<センバツ2021> 第93回選抜高校野球大会に出場する市和歌山は、対外試合解禁となった6日、和歌山市六十谷の同校グラウンドで今年初の練習試合を行った。向陽と2試合戦い、ともに大勝。初戦となる22日の県岐阜商(岐阜)戦に向けて幸先の良いスタートを切った。 1試合目は甲子園でスタメンが予想されるメンバーで臨んだ。初回、松川虎生主将(2年)の適時二塁打などで3点先取すると、四回は1死満塁から松川主将が本塁打を放ち勝負強さを見せた。七回には途中出場の高瀬功詩選手(同)にも1発が飛び出すなど計20安打で18―0と快勝。打撃力向上に取り組んだ冬場の練習の成果を発揮した。 先発した伊藤晃宏投手(同)は走者を背負うも要所を締めて三回無失点。四回からマウンドに上がった米田天翼投手(1年)は安打を許さず、零封リレーで相手打線を抑えた。 控え選手中心で臨んだ2試合目も17―3と大量得点で勝利し、選手層の厚さを見せた。 松川主将は「打線がつながり投手陣も(1試合目は)0点で抑えることができ、甲子園をイメージした試合ができた」と話した。半田真一監督(40)は「相手投手をしっかり打つことができ、点がとれるチームになっている」と手応えを感じていた。【橋本陵汰】