80代、毎日楽しい「服選びのコツ」4つ。ヒョウ柄は万能、デニムは年齢を問わない
ファッションデザイナーの鳥居ユキさんは、81歳を迎えた今も世界で活躍中です。「ファッションで大切なのは自分の好きなものを自由に着て楽しむこと」と話す鳥居さんに、自分をハッピーにする服選びのコツについてお聞きしました。 【写真】鳥居ユキさんのお気に入り靴
1:「ヒョウ柄」は万能。初心者はスカーフから始めて
ヒョウ柄を永遠に愛します! 洋服はもちろん、スカーフ、バッグ、靴、帽子、傘、レインコート、それからクッションカバーに携帯カバーまで。もはやヒョウ柄に囲まれて暮らしている、といっても過言ではないかも(笑)。 派手すぎたり、強い印象に見えたりして、着こなすのが難しいと思われがちですが、じつはなんにでも合う万能柄。ひとくちにヒョウ柄といっても、色のトーンや柄の種類はたくさんあるので、自分らしいものを探してみるといいと思います。まずはスカーフから始めてみると、使い勝手のよさに気づけるのではないかしら。
2:「デニム」は年齢を問わない。コーディネートも自由自在
カジュアルにもエレガントにも、年齢を問わず着こなせるのがデニムのよさ。コレクションのたびに新しい表現方法を模索するほど好きな素材です。 私はデニム×レースなど異素材との組み合わせが好きですし、コーディネートもたとえば花柄やフリルのブラウスと一緒に楽しむことが多いですね。 私たちの若い頃、デニムといえば、ベッドに寝転がってお腹を引っ込め、ギューッとファスナーを上げないと着られないほどかたい素材でしたが、今や薄手のストレッチ素材など実に種類豊富。
3:「花柄」の服は着ている人も見ている人もワクワクする
花柄の服を身にまとえば、着る人だけでなく、眺める人まで明るくなる気がしませんか? ガーデニングが趣味なことも相まって、「いちばん好きな花はなんですか?」とよく質問されます。しかしながら花はみんな大好きだから、1つだけ挙げることはできないのです。 あえて言うなら「風に揺れるやさしげな花の風情が好き」といった感じでしょうか。
4:「靴」選びのポイントは軽さと歩きやすさ
靴はとにかく軽くて歩きやすいものを選びます。もちろんきれいな形も重要ね。気に入ったものはなかなか探し出せませんから、出合ったらまとめて買っています。 パリで見つけたステファン・ケリアンの厚底のローファーは、黒、赤、明るいこげ茶、暗いこげ茶の4色を2足ずつ買い揃えました。 半年に1回メンテナンスに出しながら、もう40年近く大切に履き続けています。ちゃんとお手入れしているから、ちっともくたびれていないのよ。
ESSEonline編集部