【欧州市況】株は3日続落、ウクライナ巡る懸念高まる-国債上昇
(ブルームバーグ): 19日の欧州株は3日続落。ストックス欧州600指数は約3カ月ぶりの安値に下げた。ロシアによるウクライナ侵攻がエスカレートするとの懸念が広がった。
ストックス600は0.4%下落し、8月12日以来の低水準で終えた。業種別株価指数は多くが下落。自動車や銀行株が特に売られた。
この日の欧州債は総じて上昇した。ウクライナ軍がロシア領の国境地帯を西側が供給した兵器で初めて攻撃したことから、一時はリスク回避の動きが強り、買いが優勢だったが午後に入ると上げ幅を縮小した。
ドイツ10年債利回りは一時11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.27%と、10月後半以来の低水準を付けた。
ただ、ロシア側が核使用を巡る懸念を落ち着かせようとしたほか、米国もロシアの核ドクトリン改定について、自国の核指針を調整する根拠にならないとの考えを示すと、安全資産への逃避は緩和した。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は、十分に利下する必要があるとの考えを示したが、市場ではECBの利下げ見通しはほぼ変わらず。2025年末までに139bpと織り込まれている。
11月19日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Hit August Low on Russia-Ukraine War Worries
Bonds Post Gains as Risk-Off Tone Prevails: End-of-Day Curves
(抜粋)
--取材協力:Michael Msika.
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Macarena Munoz Montijano, Julien Ponthus