大橋会長「返上はしない」井上尚弥がWBA1位との指名試合通達も、次戦はドヘニーとの防衛戦確実
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)がWBA世界同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(29=ウズベキスタン)との指名試合を行うように通達を受けた。13日(日本時間14日)、WBA選手権委員会から両陣営に公式文書を送付したとWBA公式サイトに掲載された。交渉期限は7月14日までの30日間が与えられた。合意に達しない場合は入札になる。ルールでは王者になってから9カ月以内に指名試合を消化しなければならない。井上は昨年12月26日、当時のWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)に勝利して4団体を統一。WBA指名試合期限は9月25日になる。 井上所属ジムの大橋秀行会長(59)は14日、都内で取材に応じた。井上が9月、首都圏での次戦を計画し、既に対戦相手も絞られていると強調。WBO世界同級2位の元IBF世界同級王者T・Jドヘニー(37=オーストラリア)との防衛戦が確実となっている。 同会長は「次の挑戦者について動き、ほぼ内定している。このタイミングで言われても…」と困惑した表情を浮かべた。WBA王座保持に向けてアフマダリエフ陣営、WBAと交渉が必要になる。同会長は「9月の次に(指名試合を)やってもいいが、それでもダメなら…剥奪はしようがない。返上はしない。それは(井上)尚弥とも話している」と明かしていた。