イスラエル首相、ラファ激戦は「終わりに近づく」…ハマス掃討の戦闘は継続
【カイロ=西田道成】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファでの軍事作戦について「激しい段階は終わりに近づいている」との認識を明らかにした。この段階が終われば、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる攻撃が激化しているイスラエル北部に部隊を再配備する考えも表明した。 【表】一目でわかる…ハマスとイスラエル、紛争に至るまでの経緯
地元メディアのインタビューで述べた。ラファをイスラム主義組織ハマスの「最後の拠点」とみるイスラエル軍は17日、ラファの60~70%を制圧し、ハマスの4大隊のうち半数を壊滅させたと明らかにしていた。
ただ、ハマスの主要幹部は見つかっておらず、ネタニヤフ氏はラファでの激しい戦闘が終了しても、ハマス掃討に向けた戦闘は継続する考えも示した。
イスラエル北部では、軍とヒズボラとの交戦が連日続いており、全面衝突への懸念が高まっている。