阪神の育成2位・嶋村 目標は“W甲斐” 甲斐のように日本を代表し、甲斐犬のように判断力優れた捕手に
阪神の育成2位・嶋村が“ダブル甲斐”を目標に掲げた。広角打法と強肩が持ち味の打てる捕手。「(甲斐選手の)スローイングの映像を何度も見て参考にした」。同じ育成選手から日本を代表する捕手へと上り詰めた甲斐の背中を追う意気込みを示した。 「日本を代表するような、スケールの大きい捕手になりたい。まずは支配下になれるようにしたい」 目指す甲斐は一つではない。高知県の実家で飼っている愛犬の名前は「コロン」。狩猟犬の「甲斐犬」という犬種で警戒心、判断力に優れている特徴があるとされる。警戒心、判断力は捕手に必要な要素。「高校1年生くらいの時にかまれて、3年ぐらい触っていない」。苦い思い出を明かしたが、愛犬を見習うことも多いはずだ。 「走者が出たとき、隙があったらけん制で刺してやろうとずっと警戒している。そういう意味では、似ているかもしれませんね」 仮契約を結び、プロとしての実感も湧いた。「責任、自覚が芽生えました」。捕手としての実績、性格ともに“甲斐”を目標にいばらの道を突き進む。(松本 航亮) ◇嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知県高知市出身の21歳。潮江東小4年から潮江東スポーツ少年団で野球を始め、潮江中では軟式野球部に所属。高知商では甲子園出場経験なし。福井工大を中退して22年8月に四国・高知入団。1メートル77、90キロ。右投げ左打ち。