生活困窮者支援グループに「粒すけ」の新米180キロ贈る 館山の市民団体(千葉県)
地域の活性化を目指す館山市の市民団体「T.P.S.E」が、同市江田の耕作放棄地になっていた農地を使って栽培した新米の「粒すけ」180キロを、フードバンクちば(千葉市)に寄付した。今年はフードバンクへの寄付が例年より少なく、生活に困っている人たちに食べ物の面で支援にあたるフードバンクの活動に協力した。 「T.P.S.E」は、耕作放棄地となっていた農地に多くのヒマワリを植えたり、都市部に住む人らに農業体験を提供したりする千葉トヨタグループの「みどりの千葉プロジェクト」などに協力、農地の活用や、地域ににぎわいを創り出す活動にあたっている。 フードバンクへの寄付は昨年に続いて2回目。17日に安西義広代表らがフードバンクちばを訪れ、耕作放棄地だった農地で育てた粒すけを関係者に直接手渡した。コメの不足や値上がりの中、フードバンクでは今年のコメの寄付が例年に比べて減っているという。フードバンクは、今回寄付してもらったコメを生活に困っている人らに提供することにしている。 安西代表は「コメが不足していると聞き、少しでも力になれればと思い、寄贈した。県産の新米を少しでも多くの人に食べていただき、粒すけを知ってもらえたら」と話していた。