トランプが「ゴミ収集車」に乗って会見、バイデンの「ゴミ発言」を非難
米共和党の大統領候補者であるドナルド・トランプは米国時間10月30日、ゴミ収集車に座って記者からの質問に答えた。彼は、記者たちとのやりとりの中で、バイデン大統領がトランプ支持者を「ゴミ」と表現したことを巡ってバイデン大統領とハリス副大統領を非難した。 ウィスコンシン州グリーンベイに作業着姿で現れたトランプは、選挙キャンペーンのスローガンと米国国旗を掲げたゴミ収集車の窓から記者たちの質問に応じ、バイデン大統領が彼の支持者たちをゴミであると示唆したことが、「本当に恥ずべことだ」と批判した。 バイデン大統領は29日のラテン系グループとの電話会談で、「私が目にする唯一のごみはトランプの支持者らだ。トランプがラテン系を悪魔のように扱うのは受け入れ難い」と述べていた。 この騒動の発端は、27日にトランプが開催した集会で、コメディアンのトニー・ヒンチクリフが「海の真ん中に浮かぶゴミの島がある。プエルトリコと呼ばれている」と述べたことだった。トランプは、ヒンチクリフの発言からは距離を置き、「彼には会ったこともないし、何も知らない」と述べたが、ヒンチクリフのプエルトリコに関する発言を直接非難することはなかった。 トランプの陣営は、批判を受けた後の声明で「プエルトリコに関する発言は、トランプ大統領や選挙陣営の意見を反映するものではない」と表明した。 コメディアンでポッドキャスターのヒンチクリフは、彼を批判する人たちが「ユーモアを理解していない」とX(旧ツイッター)で反論した。ハリス副大統領は、バイデン大統領の発言から距離を置き、「投票先に基づいた批判には反対だ」と強調した。 ウィスコンシン州は選挙の結果を左右する可能性のある7つの重要な激戦州の1つだ。最近の世論調査では、同州ではハリスがトランプを僅差でリードしているが、激戦州における両候補の支持率の差は、誤差の範囲内だとされている。 ファイブサーティエイトのデータでは、ハリスはウィスコンシン州でトランプを0.7ポイント差でリードしている。
Antonio Pequeño IV