現存少ない主殿造 国重要文化財の旧慶光院客殿 一般公開で多くの人 三重・伊勢市
江戸時代初期に建てられたとされる旧慶光院=伊勢市内(三重テレビ放送)
国の重要文化財に指定されている三重県伊勢市の旧慶光院の客殿が3日、一般に公開され、大勢の見物客でにぎわいました。 慶光院は、戦国時代100年以上にわたって中断されていた、伊勢神宮の式年遷宮再開のために尽くした尼僧たちをたたえるため、江戸時代初期に建てられたとされています。 主殿造と呼ばれる建築様式は現存するものが少なく、歴史的価値が高い貴重な建築物です。 また、上段の間は客殿として最高級の格式を備えた造りで、訪れた人たちはその精巧さに見入っていました。 旧慶光院の特別公開は年に1度行われ、現在、建物の一部は神宮祭主が祭典などで伊勢市を訪れた際の宿舎として使用されています。