【速報】スズキ新型「GSX-S1000GX」EICMAで世界初公開!800ccツインのフルカウルスポーツ【ミラノショー2023】
スズキは11月7日(火)からイタリア・ミラノで開催されている「EICMA2023(ミラノショー2023)」で、2車種の新型モデルを世界初公開した。フルカウルスポーツの「GSX-8R」と、クロスオーバーモデル「GSX-S1000GX」だ! 今回は「GSX-S1000GX」をフューチャーする。 【画像】スズキ新型「GSX-S1000GX」EICMAで世界初公開!800ccツインのフルカウルスポーツ (15枚)
スポーツツアラーとアドベンチャーの融合したクロスオーバーモデル!
2022年にモデルチェンジを受け、ビジュアルと性能を一新した大型ストリートファイター「GSX-S1000」。そのエンジンやフレームをベースとして、ツアラーとして最適化されたバリエーションモデルが「GSX-S1000GT」だ。どちらも長所がハッキリしているモデルだが、今回新たに発表された新モデル「GSX-S1000GX」は、ストリートからロングツーリングまで幅広くこなすクロスオーバーモデルとして位置付けられている。 このため車体にはスポーティなハーフカウルを装備し、ネイキッドスタイルのアグレッシブさと共に、大型スクリーンでの実用的な快適性も両立。ハンドル位置は高めのバーハンドルとなっており、アップライトで楽な姿勢を取りつつ、コントローラビリティも備えたポジションとなった。車体サイズはS1000、S1000GTの中間的なスケール感だが、シート高は845mmと、810mmで揃っていたシリーズからは僅かに高く設定されている。 エンジンのベースはGSX-S1000シリーズと同様、排気量999ccの水冷並列4気筒DOHC。詳細な数値は発表されていないが、3段階の出力特性変更や7段階のトラクションコントロールレベル調整が可能なSDMS-α(スズキドライブモードセレクターアルファ)を搭載しており、オートマチックリヤサスペンション、クルーズコントロール、モーショントラックブレーキ、双方向クイックシフター、スロープディペンデントコントロール、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシストといった「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」のパッケージで、様々なシチュエーションに適合する。 装備面では、スズキで初めて採用されるSAES(スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション)を備えた、減衰量やプリロードを電子制御するフロントフォークに注目だ。さらにSAESにIMU等のデータを組み合わせたSRAS(スズキロードアダプティブスタビライゼーション)を開発&搭載。デコボコ路面を感知し、サスペンションの制御量を自動調整することで、未舗装路と舗装路が連続するシチュエーションでもスムーズなライディングが可能となった。また、メーターは6.5インチフルカラーTFTディスプレイをメーターに採用。ナックルガードやリヤキャリアを標準装備し、ツアラーとしての実用性を強化。タイヤは前後17インチ、タンク容量は大容量の19Lとなった。 発売時期は2023年12月から欧州・北米を中心に、全世界で順次販売を予定。国内導入日程、価格等はいずれも不明ながら、最新技術フル装備の新型クロスオーバーに国内で乗れる日も遠くはなさそうだ。
GSX-S1000GX(海外)主要諸元
・全長×全幅×全高:2150×925×1350mm ・ホイールベース:1470mm ・シート高:845mm ・車重:232kg ・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ【999cc】 ・最高出力:未発表 ・最大トルク:未発表 ・燃料タンク容量:19.0L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ダブルディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70ZR17M/C、R=190/50ZR17M/C
Webikeプラス編集部