ファイナルQT第3日でホールアウトする泉田琴菜＝静岡・葛城GC宇刈C（撮影・福島範和）

女子ゴルフ・ファイナルQT（最終予選会）第3日（28日、静岡・葛城GC宇刈C＝6454ヤード、パー72）46位から出たプロ3年目の泉田琴菜（25）＝加賀電子＝が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算1オーバーの17位に上がった。メルセデスランキング81位でシードを失った永井花奈（27）＝ServiceNow＝も71で回り、通算7アンダーで首位。吉田優利（24）＝エプソン＝は72にまとめ、通算1アンダーの10位につけている。 昨年の大ポカから気持ち切り替え 強風の中、泉田が粘りのゴルフで〝合格ライン〟に入ってきた。インから出て、4メートルを沈めた15番（パー3）など2バーディーで、ボギーは1個だけ。46位に後退した前日からの巻き返しに安どの笑みを浮かべた。 「毎日、風が強くなる。今ひとつショットはつかなかったけど、渋いパットも入れることができてよかったです」 シード争い最終戦だった2週前の「大王製紙エリエールレディス」で、呆然（ぼうぜん）自失のミスを犯した。大会初日の前日午後5時までに終えないといけない出場登録を失念。メルセデスランキングは77位で、1次QTが免除される同70位とは22.8ポイント差。単独24位以上が最低条件だったラストゲームはティーオフもできずに終戦した。 「すっかり忘れていました。月曜にはコースに入って練習していたのに…。でも、仕方ない。気持ちを切り替えて、あとは自分次第だと思いました」 1次QTはB地区を4位で突破し、最終関門もあと1日。来季前半戦に出場できる目安の37位以内に向け、「コースは難しいので、耐えて耐えてですね」と力を込めた。（臼杵孝志） ファイナル・クオリファイングトーナメント（QT）翌年度の前半戦のレギュラーツアーと下部ツアーの出場優先順位を決める最終予選会。今季は37位までがレギュラーツアー前半戦の全試合に出場できた。今年度はシード喪失者6人、下部ツアー優勝者15人、1次QT通過者68人ら104人が出場。4日間72ホールのストロークプレーで争われる。