【ONE】“DJ”デメトリアス・ジョンソンが引退を表明「より良い人間になれた。これからも柔術を続けていく」。UFCで山本“KID”徳郁、堀口恭司らと激闘、現ONE世界フライ級王者
2024年9月6日(日本時間7日)に米国コロラド州デンバーにて『ONE 168: Denver』(U-NEXT配信)が開催され、会場で観戦中の“DJ”デメトリアス・ジョンソン(米国)が引退を発表した。 【写真】DJはONE初の殿堂入り選手となった 花道にONEフライ級のベルトを肩に登場したDJはケージイン。ベルトをマットに置くと「デンバー! ここは俺が最初に大舞台で戦った場所で(WECで)ニック・ペースに勝って、アドリアーノとのトリロジーで幕を閉じた。アメージングなキャリアだった。自分の夢を突き進み、MMAへの情熱があった。チームのみんなにも感謝を。2006年から2024年まで長い旅路だった。ありがとう、マット(ヒューム)……(涙ぐみ“DJ”コールに)妻や子供たち、両親たちにも感謝したい。子供には好きな道を進んでほしい。いい人間でいてくれたらそれでいい。愛している。 みんながいたから俺も人として成長できたし、よいアスリートになれた。妻はいつも俺が夢を追えるように励ましてくれた。ONE Championshipのみんなにも感謝したい。チャトリがここで自分が格闘技を披露できる機会を与えてくれた。前回言った通り……(声を上ずらせて)俺、マウスみたいな声になってるな(笑)、ここデンバーでの試合が最後になるかもしれないって。嘘じゃないんだ。終わったんだ。MMAで戦うことをやり切った。この機会を与えてもらい感謝している」と引退を宣言。 今後について問われ、「実は柔術に恋に落ちたんだ。考えていることや思っていることのすべてが柔術になっている。新たな情熱を注いでいる、MMAのように。最初に“シュガー”ラシャド・エヴァンスのワークアウトを見たとき、“俺もあれをやるんだ”って思ってMMAを始めた。いつかここでグラップリングマッチで自分を見ることもあるかもしれない。 でもしばらくは "GI BOY(道衣)"として柔術で衣を追いかけていきたい。みんな、いつもリスペクトを持って接してくれたことに感謝して、それを返したい。マイティは去るよ。オオ! ベルトを置いてくように言われたんだけど、そんなバカな真似はしない。チャンプになるためにやってきたんだ、俺は最後までチャンプとしてここを去るよ! 押忍」と挨拶。チャトリ・シットヨートンCEO兼会長から受け取ったONE殿堂入りの金のトロフィーとベルトを肩にケージを降りた。 “DJ”は、元UFC世界フライ級王者。現ONE世界フライ級王者。ONEフライ級ワールドGP優勝。 2005年に18歳で総合格闘技を始め、2007年7月にKing of the CageでプロMMAデビュー。ローカル大会で8戦全勝を記録し、WECと契約。 2011年2月の山本“KID”徳郁戦でUFCデビュー戦を判定勝利すると、2012年9月の『UFC 152』の「初代UFC世界フライ級王座決定トーナメント決勝戦」でジョセフ・ベナビデスに5R判定勝ち。王座獲得に成功した。 2015年4月には堀口恭司と対戦し、5R残り1秒で腕十字を極めて6度目の王座防衛。2017年10月にUFC史上最多連続防衛記録となる11度目の王座防衛に成功すると、2018年10月にONEに移籍。 2019年10月にONEフライ級GP優勝。2022年8月に王者アドリアーノ・モラエスに挑戦し、4R KO勝ちで王座獲得に成功し、リベンジも果たした。日本の若松佑弥、和田竜光にも勝利。 前戦は、2023年5月にモラエスとの3度目のONE王座戦に臨み、判定勝ちで初防衛に成功。これが最後の試合となった。MMA30戦25勝4敗1分、ミックスルール1勝。
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