【MLB】ブレーブスの強打者ライリーが右手骨折 6~8週間の戦線離脱へ 打線はさらに得点力ダウンか
昨季メジャー最多の104勝を挙げたブレーブスがまたしても故障で主力選手を欠くことになってしまった。日本時間8月20日、ブレーブスは強打の正三塁手オースティン・ライリーがMRI検査を受けた結果、右手骨折が判明したことを発表。「およそ6~8週間の欠場が見込まれている」とした。2024年のレギュラーシーズンは残り6週間。よって、ライリーはレギュラーシーズンの残りを欠場する可能性が極めて高い。なお、ブレーブスは現在ワイルドカード争いの3位につけており、ライリーはプレーオフで戦列復帰できるかもしれない。 現在27歳のライリーは昨季まで3年連続で30本塁打&90打点を達成している強打の三塁手。メジャー6年目の今季はここまで110試合に出場し、打率.256、19本塁打、56打点、OPS.783を記録している。5月末の時点では打率.228、3本塁打、OPS.648と低調だったが、6月以降は68試合に出場して打率.275、16本塁打、OPS.870と復調傾向。ロナルド・アクーニャJr.やオジー・オルビーズを故障で欠くなかで奮闘していただけに、7年連続のプレーオフ進出を目指して熾烈なワイルドカード争いを繰り広げているチームにとって大きな痛手となることは間違いないだろう。 米公式サイト「MLB.com」でブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者は「今季の故障者続出を考えれば、ブレーブスがまだプレーオフ争いに残っているのは驚くべきことだ」と記している。エースのスペンサー・ストライダーが早々に今季絶望となり、アクーニャJr.とオルビーズも長期離脱。正捕手ショーン・マーフィーと正中堅手マイケル・ハリス2世も長期離脱していた時期があり、マックス・フリード、レイナルド・ロペス、A・J・ミンターといった主力投手にも故障が発生した。ボーマン記者は「ブレーブスがまだプレーオフ争いに残っているという事実は、ロースターの層の厚さを示している。ブライアン・スニッカー監督の手腕も評価されるべきだ」としている。 故障者続出をなんとか乗り切ってきたブレーブスだが、ライリーに代わる三塁手はチーム内に見当たらない。ユーティリティのルーク・ウィリアムス、マイナーAAA級でプレーしているブライアン・アンダーソンらが候補に挙がるが、ライリーの穴を埋めるのは容易ではないだろう。すでにトレード・デッドラインを過ぎているため、外部からの補強にも期待できず、ブレーブスの選手層やスニッカー監督の手腕が真価を問われることになる。