世界1位の岩田翔吉が次戦での一発回答を宣言 4連続KO勝利で再挑戦手繰り寄せる
◆プロボクシング▽ライトフライ級(48・9キロ以下)10回戦 岩田翔吉―ジャジャール・トリニダード(7月6日、後楽園ホール) WBC、WBO世界ライトフライ級1位・岩田翔吉(帝拳)が世界再挑戦でのタイトル奪取を見据え、次戦での一発回答を約束した。7月6日にWBOアジアパシフィック・同級9位ジャジャール・トリニダード(フィリピン)と再起4戦目を行う。同じく7月6日に試合を行う同門の日本同級1位・高見亮介を相手にスパーリングを行い順調な調整を続けている。 「(世界)再挑戦が近くなっていることを感じる。今はすごくいい緊張感を持って練習ができている」と充実した表情を浮かべる。一昨年11月にWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦したが判定負け。再起後は3連続KO勝利を飾り、現在2団体で世界ランクは1位となっている。ライトフライ級のWBA&WBC王者は寺地拳四朗(BMB)だが、ここへ来てフライ級への転向もうわさされ、王座返上となれば岩田にタイトル戦出場の流れが舞い込む可能性もある。 毎試合、世界を意識してキャンバスに立っているという岩田だが、今回はその気持ちがより強くなった。「世界戦は通常の試合とは別世界。初挑戦の時に嫌というほど感じた」という。相手との駆け引き、パンチ力だけに頼らないスタイル、罠(わな)をしかけて相手を誘い込むなどプロ初黒星を喫したゴンサレス戦以降はオプションを増やしていった。今回対戦するトリニダードは手数を武器にデビューから11戦全勝(6KO)というフィリピンのホープ。そんな相手にも「倒せる自信はある。今回もですが、世界取りへのアピールの場にしたい。ファンに世界取りを納得させる試合にする」と話し、4連続KO勝利で再挑戦を手繰り寄せる。
報知新聞社