春のF1日本GP、使用タイヤコンパウンドが公開。タイヤに厳しい鈴鹿サーキットでは最も硬い組み合わせに
F1のオフィシャルタイヤサプライヤーであるピレリは、2024年シーズン第4戦から第6戦にかけてのタイヤコンパウンド選択を公開。鈴鹿サーキットで行なわれる日本GPでは、最も硬い組み合わせが持ち込まれることとなった。 【ギャラリー】日本の”F1愛”炸裂……! 今年も鈴鹿に創意工夫溢れるファンが詰めかける 今回タイヤコンパウンド選択が公開されたグランプリは、日本GP、中国GP、マイアミGPの3戦。輸送に伴うCO2排出量削減のため今年からF1カレンダーでの地域集約化が図られ、日本GPが従来の秋開催から春開催になり、シーズン序盤に第3戦のオーストラリアGPから日本、中国とアジア・オセアニア圏でのグランプリが並ぶこととなった。 ただ、タイヤへの要求はそれぞれ。オーストラリアGPのタイヤコンパウンドは昨年末の時点で既に公開されており、公道も一部使用したアルバート・パーク・サーキットでは最も柔らかいC3、C4、C5の組み合わせだが、ピレリが「タイヤに対して最も負荷のかかるサーキットのひとつ」と呼ぶ鈴鹿での日本GPは最も硬いC1、C2、C3の組み合わせが選ばれた。 COVID-19の影響によって5年ぶりの開催となる中国GPでは、中間のC2、C3、C4のセットとなる。ただ、2022年から導入された現行規定によるF1マシンでの走行データがなく、約1.2kmの長い直線と入り組んだコーナーが組み合わされる上海インターナショナルサーキットでタイヤの要素がどう絡んでくるのかは不明なところも大きい。 F1サーカスはアジア・オセアニアラウンドの後、太平洋を横断してアメリカ・マイアミへ。ピレリ曰く、マイアミGPの舞台となるマイアミ・インターナショナル・オートドロームは「タイヤに比較的優しいコース」であるものの、問題は周辺温度。5月のフロリダは温かく、ピレリ側も熱によるデグラデーション(性能劣化)の可能性を指摘しており、中国GPと同じC2、C3、C4の中間の組み合わせが持ち込まれることとなった。
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