[プリンスリーグ関東1部]スーパーサブからエースへ。矢板中央FW堀内凰希が攻守で奮闘し、勝ち越し弾も
[11.19 プリンスリーグ関東1部第10節 矢板中央高 2-2 帝京高 矢板中央高校東泉G] 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 矢板中央高(栃木)は10番FW堀内凰希(3年=AC長野パルセイロU-15出身)が2ゴールに絡んだ。身長155cmの小さなエースは前半6分、中央から相手ハイラインの裏を狙った動き。これが起点となり、MF井内哲心(3年)の先制ゴールが生まれた。 その後もゴール前へ飛び出す動きで決定的なシュート。また、相手CBの前に強引に潜り込んでラストパスを通すシーンもあった。加えて、堀内は最前線から相手CBへプレッシング。「(帝京高は)CBが上手いので、真ん中に自由にさせたら絶対に後ろの人たちもハメ辛いと思うので、真ん中には絶対どっちかを切って限定して(プレッシャーを)掛けるっていうのをずっと気を付けていました」。攻守で効いていたFWは、1-1の後半36分に勝ち越しゴールも決めた。 MF渡部嶺斗(3年)のスルーパスで右中間を抜け出し、ゴール前へラストパス。これは通らなかったものの、「やっぱ切り替えは速くっていうのをいつも言われてるんで。ただ練習が出ただけ。(DFに)蹴らせないっていうのはまず最初に考えて、蹴らせないポジションまで詰めるっていうのはよく毎回考えてます」という堀内が、わずかに処理の遅れたDFからボールを奪い返す。そして、難なく右足シュートを決め、2-1とした。 堀内は夏までスーパーサブの役割。インターハイは2試合ともに前半途中に投入され、攻撃力を発揮していた。だが、体力面、メンタル面でも成長したという堀内は先発に定着。高橋健二監督が「ハードワーク、チャンスメイクもやってくれるんで、(今日は仕事も)しましたしね」というFWはこの日、90分間を通して、相手にとって嫌な存在になり続けていた。 スーパーサブからチームを勝たせるエースへ。堀内は、この後のプリンスリーグ関東1部で結果を出し続ける意気込みだ。「少し自分的にも手応えを感じていて。ちょっと定着してきたところで結果を残していかないとこのまま使ってもらえたり、長く出られないと思うので。やっぱ結果を出し続けるっていうのは自分の中で意識して点にこだわっています」と語った。 18日の組み合わせ抽選会によって、選手権1回戦の相手が優勝歴を持つ岡山学芸館高に決定。「(相手は)プリンス無敗。そういうところでも勝ちます(選手権は)個人での結果を残せないとやっぱ注目されないので、個人の点数、結果をずっと自分の中で意識してやっていきたい」。強敵との対戦が続くが、目標の日本一のためにも10番は結果を出し続ける。