厚労省・健康寿命アワード 長野県安曇野市のNPO法人「あんしん」が最優秀賞
長野県安曇野市豊科南穂高のNPO法人「JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん」が、厚生労働省主催の第13回「健康寿命をのばそう!アワード」の介護予防・高齢者生活支援分野で最優秀賞を受賞した。県内からの同賞受賞は初めて。高齢者の有償在宅サービスに加え、地域住民の生きがいづくりにも取り組む循環的な活動が評価された。 11月29日に東京都内で表彰式があり、池田陽子理事長(76)が賞状を受け取った。池田理事長は「二十数年間、こつこつ組織を作り上げてきた。なだらかに老いていく、老いたら地域に支えてもらうという循環の姿が見えてきた」と成果を語る。 「あんしん」の活動精神を象徴する「あしたへのあんしん」という歌があり、各種イベントで合唱され親しまれている。池田理事長が自ら作詞し、その中に「元気なときは協力を 困ったときは助けてもらう」とある。 あんしんは平成10(1998)年3月に新設されたJAあづみ福祉課が前身。同年7月に独立組織となり、25年にNPO法人に認定された。高齢者宅での調理や掃除・洗濯のほか、配食・移送など有償サービスを活動の柱とする。 一方で「100歳まで農作業で、達者が一番」をキャッチフレーズに、現役世代が参加できる活動も多い。「生き生き塾」は、体操教室、朗読ボランティア、童謡と唱歌の会など多彩な交流の場がある。「菜の花プロジェクト」は、菜の花・ヒマワリを栽培し、採取した食用油を学校給食用に提供している。 池田理事長は「日本一の賞をいただいたので、またみんなで踏ん張らなきゃ」と決意を新たにしている。
市民タイムス