転職するのがもったいない? 「長く働けて若手もおすすめする企業ランキング」若手も登用、長期的キャリア身に付く企業は
若手に挑戦させる、地方企業「STNet」と「ブラザー工業」
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したオープンワーク広報に話を聞いた。 ――ランクイン企業のクチコミからは、日本企業特有の終身雇用的な慣行がありながら、「若手でも意見を言える」「手を挙げればやらせてもらえる」組織風土があるとされています。 これは、本社が東京、大阪以外のローカル企業でランクインした情報システム開発のSTNet(16位、エスティネット、香川県高松市)と、ミシン製造の老舗のブラザー工業(19位、名古屋市)でもあてはまるのでしょうか。 オープンワーク広報 STNetのクチコミには、規模の大きなプロジェクトに挑戦できることに働きがいを感じる、といった声が寄せられました。若手にさまざまな業務を任せる社風であることがうかがえます。 STNet「(お客さまの)企業規模が大きくなるのに並行して、協力会社への委託度が高くなり、特に下流工程を中心に外部に頼る部分が増えている。その分、若手時代からマネジメント業務を行う機会が多くあり、マネジメントやチームワーク、プロジェクト管理などを数多く経験できる」(管理職、男性) また、ブラザー工業でも年齢や役職に関係なく意見を言うことができ、若手のうちから大きな仕事に挑戦するチャンスがある、といった声が見られました。 ブラザー工業「若手にも裁量のある仕事をさせてもらえる環境があることは間違いない。その点は大変満足していた」(事務系、男性) ブラザー工業「社風としてはおだやかな人が多く、風通しがよい。若手であっても意見を聞いてもらえる機会は多い」(エンジニア、男性)
製薬企業は「風通しの良さ」と「社会貢献」が魅力
――医薬品・医療機器企業が4社も入っていますね。中外製薬とファイザー、そして、第一三共(13位)、旭化成メディカル(15位)です。魅力のポイントはどこにあるのでしょうか。 オープンワーク広報 少し堅いイメージがある業界ですが、クチコミを見るとフラットで上下関係がなく、コミュニケーションが取りやすい風土であることがわかります。 一般的に、企業の退職理由の上位に「人間関係」がよく挙げられますが、「風通しの良さ」が人間関係を円滑にし、長く働くモチベーションを高める鍵なのかもしれません。 仕事や取り扱う製品を通して、人々に貢献できることに対するやりがいに関する声が見受けられました。 ファイザー「取り扱う製品を通じて、その先にある患者さんへの貢献はもちろんですが、日本の医療制度を知ることや医学、薬学の知識を得ることも人生の役に立ちます。福利厚生は業界でもトップレベルの充実度合いで安心して働き続けられる環境が整っています」(セールス、男性) 旭化成メディカル「医療関連の部門であったため、人の命と健康に関わる仕事であり、責任もあるがやりがいも感じた。この業界は、時にロジックが通用しない人たちとの付き合いを強いられることもあるが、自分が関わった商品を用いて難病の患者が快方に向かった際にはうれしかった」(営業、男性) 旭化成メディカル「多角的な経営で一つの事業が傾いても他の事業が支えてくれる安心感がある。しかし、事業部間でシナジー(相乗効果)を持たせるような様子はなく、各部署で各業務を淡々とこなす文化。社内の風通しは非常にいい。特に、『さん付け文化』はとてもありがたく、相談ごともしやすい」(研究開発、男性) 第一三共「数多くの新製品と幅広い領域の製品を有しているため、医師に対して幅広い提案を行うことができる。また、画期的な新薬の処方提案、処方確認により医療貢献を感じることができる」(医薬営業本部、男性」 第一三共「とにかくアクティブな会社なので、どんどん改善に向けて変わっていく。風通しはよく上長と部下の距離感も近いため何かあったら定期的に相談しやすい環境」(安全性情報管理職、女性)」