福田萌維は『嵐』 現役高校生でプロテスト一発合格「慌ただしい嵐のような1年」【ルーキーの“今年の漢字”】
プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる97期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は福田萌維(ふくだ・めい)をご紹介! 【写真】十人十色! ルーキーたちの今年の漢字 和歌山県出身の2006年6月18日生まれの、現役高校生。小学1年の頃から地元・和歌山県岩出市の少年野球チームに所属していた、“野球少女”でもあった。その時の監督からのすすめもあって、9歳からクラブを握り、プロテストに一発合格。目標とする選手は、同じ日章学園高出身の先輩・菅楓華を挙げる。 スケッチブックに書き出した漢字は『嵐』。「調子も悪く、成績も残していなくて。たくさん泣いていましたし、受かると思っていなかったです。ケガもたくさんして、慌ただしい嵐のような1年」と振り返った。 そんな思いを込めて一文字を絞り出したが、プロテスト合格への自信は内に秘めていた。9月に行われた国内メジャー「日本女子オープン」に出場した際、その時のキャディからのアドバイスで一気に道が開けたと話す。 「いいキャディさんについてもらうことができて、(ゴルフの)考え方が違ったり、歩き方、プレー以外で考えていることも違う」。キャディとのラウンドは目から鱗が落ちることばかり。最終的には22位タイと結果もついてきた。「あの試合で成績を出せたことは、もう怖いものはない」。今まで持ち合わせていなかった“ゴルフ脳”に、メジャーで戦えた自信がプロテスト合格を後押しした。 試合が終われば「普通の高校生です」と話す福田。 プロとしての実感は「まだ湧いていない」と無邪気な笑顔を見せる18歳がここからプロゴルファーとして歩み始める。