出産前の娘に「こんな実家に帰りたくない!」と言われた家→プロに依頼したら…… 驚きの変貌に「お見事です」「感動しました」
少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、2022年にYouTubeへ投稿された「里帰り出産できない家の片付け動画」を紹介します。 【画像】部屋のビフォーアフター 投稿したのは、幸せ住空間セラピスト・古堅純子さんのYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」。モノを捨てることから始めずに、その家にあった仕組みをつくる片付け方法“古堅式”を提唱し、実際の流れや片付けのコツなどを発信しています。
ルームツアーと問題点の確認
今回の依頼者は、ご夫婦と息子さんの3人家族。2階建ての一軒家に猫ちゃんと一緒に暮らしています。 ルームツアーに訪れた古堅さんが玄関に入ると、土間スペースは靴の山。玄関ホールには息子さんのバイク道具やウオーターサーバ用の水、廃棄予定の家具などが所狭しと置かれています。 リビングルームに入ると衝撃の光景が。真ん中にソファベッドが置かれており、ママさんはここで寝起きしているとのことです。周りには物が散乱しており、ベッドの上では猫ちゃんがお休み中です。 隣の和室はパパさんの定位置。寝室は2階にあるのですが、ここがくつろぎスペースになっているようです。反対側に目をやると洗濯物の山。天井際に設置された物干しポールに洗濯物が干され、取り込んだ服はダイニングテーブルの上に山積みになっています。 寝起きをする場所と食事をする場所、着替える場所が近接しているのは1人暮らしなら便利な動線。でも、ママさんには古堅さんを呼ばなければならない理由が2つあるのです。1つ目は、今のままでは人を呼べる状態ではないこと。2つ目は出産を控えている娘さんが「こんな汚れた家には赤ちゃんを連れて来ない」と言っていることです。
2階の部屋はほぼ物置に
続いて2階の部屋を確認していきます。最初に入ったのはご夫婦の寝室だった部屋。今はパパさんが1人で使っており、ママさんが使っていたベッドは物置になっています。床には趣味のパズルの作品が置かれていて、クローゼットの前のハンガーラックにはぎっしりと服がかかっています。 次に入ったのは娘さんの部屋。数年前から使っておらず、ダンボールに入った荷物などが置かれています(この荷物は出産後に娘さんが引き取ることになっています)。息子さんの部屋は物は多いですが自分のスペースを確保しており、古堅さんは「一番この部屋がまとも?」と話しています。 残りの1部屋は納戸スペース。細長い空間にスチールラックやタンス類が所狭しと詰め込まれています。 1階に戻って情報を整理します。一番の問題点は出産を控えている娘さんが孫を連れて帰って来られる状態ではないこと。同席していた娘さんに要望を聞くと「モノを捨てて減らしてほしい」と話してくれます。 娘さんはずっと海外で暮らしていて結婚・妊娠し、出産のために帰国。実家には住みたくないので、近くで1人暮らしをしているとのことです。「実家に戻れる状態ではないので1人暮らしのまま出産したいと思っている」と語ります。 次にママさんに「あまり捨てられる人じゃなかったの?」と聞くと「遺伝だね。おばあちゃんも物をため込んじゃうタイプだから」という返答。古堅さんは「猫ちゃんもかわいいかもしれないけれど、孫はもっとかわいいと思う」「これを機に暮らし方自体を考えてみて」と話します。 古堅さんの考えるこの家の攻略ポイントは、リビング・ダイニングを本来あるべき姿に戻すため、今あるモノの行く末を決めること。「それをどこにするかは家族会議で決めてもらって」と働きかけますが、ママさんの話は「寝るのはリビングで寝たい」「2階にマルチルーム(ゲストルーム)を作りたい」と、とんでもない方向に進んでいきます。