居場所のない若者への居場所づくりに取り組む。目指すのは「トー横」と「行政」の間にある存在
支援する大人より、ただ一緒にいる大人の存在が重要
――若者が居場所を見つけられるようにするために、私たち一人一人ができることはどんなことでしょうか。 荒井:ちょっと現実的な話になってしまうのですが、お手伝いを申し出ていただくのはありがたいです。ただ、現場は相当大変なので、こういう支援団体に寄付をしてくれるのが一番いいかなと思っています。 サンカクシャを通じた支援をお願いするとすれば、若者の現状を知ってもらうために、ぜひメールマガジンに登録していただけたらと思います。若者をめぐる課題は目に見えない部分、一見そんなに困っているように見えないところも多いので、メルマガを通して知っていただけたらうれしいです。 あとは、支援という形で身構えて何かをしようとするよりも、一緒に体を動かす、一緒にご飯を食べる、一緒にゲームをするというような形で、若者と普通に出会って、一緒にいられる接点が増えるといいのかなと思っています。サンカクシャとしても、そういった機会をつくっていきたいと思っています。
編集後記
居場所のない若者という言葉を耳にするようになりましたが、昔の居場所のない若者はどうしていたのかということが気になり、サンカクシャさんに取材を申し込みました。 荒井さんの話を聞いていて、以前は地域の消防団やお祭りなどが、自然と若者と地域の大人をつなげる場になっていたのではないかと感じました。 しかし、そういった場が失われつつある今、ごく自然につながりが生まれることはなかなかありません。地域の中でのつながりをどうつくっていくか、考えさせられた取材となりました。
日本財団ジャーナル編集部