トランプについて歌う新曲『Fighter』がiTunesで1位を獲得
ドナルド・トランプ元大統領の暗殺未遂事件を題材にした曲が、iTunes Storeチャートで1位を獲得した(日本時間9月21日正午の時点でも同様、日本のiTunesストアでは税込255円で販売されている)。この曲はFOXニュースで宣伝され、共和党の大統領候補であるトランプ自身もミュージックビデオを投稿している。しかし、トランプが「全チャートでトップ」と主張しているのは事実ではない。 ジョン・カーンによる『Fighter』は、iTunesのトップダウンロードチャートで1位を獲得している。このチャートはiTunesストアでの販売数に基づいてランク付けされるが、一方ストリーミング数に基づくApple Musicのトップ100やSpotifyのトップ50(米国時間9月20日時点)にはランクインしていない。 この曲は、「I've been down/Counted out/Smiling through the taste of blood(打ちのめされても、見放されても、血の味を噛みしめながら微笑む)」や「No one can say that I'm a run and hider/I was born to be a do or die-er(誰も俺が逃げるとは言えない、俺は覚悟を持って生まれた)」といった歌詞のバラードだ。水曜日にリリースされ、iTunesで今週最もダウンロードされた曲となり、ポップチャートのトップに立っている。 カーンは、右派ニュースサイト、ブライトバートのライターでもあり、ナッシュビルのヒットメーカー、クリス・ウォリンと共にこの曲を作った。彼はブライトバートで「トランプとその家族にこれほど多くの困難が降りかかっている中で、彼がどうやって毎日ベッドから起き上がれるのか不思議に思っていた」と語っている。 カーンは、この曲をトランプが経験した「2度の弾劾、SNSからの追放、民主党系メディアの攻撃、前例のない法的闘争そして2度の暗殺未遂」を乗り越えた彼の強靭さを讃えるために書いたと述べている。 トランプは米国時間9月20日、7月の選挙集会で耳を撃たれるシーンを含む自身の集会映像を使用したミュージックビデオを投稿し、「この私について語る曲は今、全チャートで1位になった。思いがけない栄誉だ!」と書き込んだ。 「彼が銃弾を受けられるなら、俺は曲を書ける」とカーンはブライトバートに語った。 『Fighter』の公式ミュージックビデオはYouTubeでも公開されている。