ブラジルのボルソナーロ前大統領を立件、選挙後にクーデター未遂容疑
ブラジル連邦警察は21日、2022年の大統領選で敗れた後にクーデターを企てたとして、ボルソナーロ前大統領をクーデター未遂容疑などで立件した。「ブラジルのトランプ」と呼ばれたボルソナーロ氏は、在職中から根拠なく選挙制度の不正を主張していた。ブラジルで大統領自らが民主主義の結果を軽視し、強硬手段で権力維持を図ったとして立件されるのは前代未聞だ。 【写真】ブラジル、一帯一路なぜ見送り? トランプ再来で中国との関係深化か ボルソナーロ政権の国防相や法相、ボルソナーロ氏が所属する自由党の党首、ブラジル情報庁元長官や軍高官ら36人も立件された。連邦警察は容疑者らが「ボルソナーロ氏の権力を維持するために組織的に行動した」としている。ボルソナーロ氏もクーデター計画を認識していた証拠があるという。
朝日新聞社