チケットなどの“買い占め・転売”にいそしむ「スクレイパーbot」と、検知技術の戦い
botと ”共存する” 未来のために
スクレイピング行為を無断で行うbotを法的に規制することは現状では難しい。従って、スクレイパーがもたらすさまざまな悪影響からビジネスやブランドを保護するためには、それぞれの事業者がそのリスクを認識し、自衛する仕組みを磨き続ける必要がある。botを操る側の技術は日々進化しているが、それを上回るべくbot検知テクノロジーも常にアップグレードし続けている。 今後スクレイパーは、生成AIの学習のための情報取り込みなどにも多用されていくだろう。それらを含め、さまざまなbotの良性/悪性を判断するのは、結局のところ価値あるサービスを提供している事業者だ。 そのためにまず、botの特性を見分けて可視化できる “テクノロジーによる目” を手にすることの重要性が増している。その目を養ったうえで、サービスに押し寄せているbotをバランスよく円滑に制御できる力をつけていく取り組みこそが、botと共存する未来のために求められるようになるだろう。
ITmedia NEWS