加茂克也の大規模個展を記念した「ANREALAGE」のファッションショーが香川で開催
2020年に逝去したヘアメイクアップアーティスト、加茂克也の創作活動を紹介する企画展「加茂克也 KAMO HEAD」が、6月30日(日)より香川県にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)にて開催。本展を記念したオープニングイベントとして、6月30日(日)には、森永邦彦が手掛けるアンリアレイジ(ANREALAGE)のファッションショーも特別開催される。 世界的なヘアメイクアップアーティストとして知られる加茂克也は、ジュンヤワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)やアンダーカバー(UNDERCOVER)のランウェイショーに加え、シャネル(CHANEL)のオートクチュールなどを担当。国内外のファッションエディトリアルやブランドのキャンペーンビジュアルなども数多く手掛けた。2003年に毎日ファッション大賞グランプリを受賞し、名実ともに日本を代表するトップランナーに。2013年には大型企画展「加茂克也展’100HEADPIECES’」(ラフォーレミュージアム原宿)を開催するなど、ファッションやビューティの世界を鮮やかに横断する圧倒的なクリエイションは、わずか54歳で早逝するまで、世界中に多くの影響を与え続けた。 本展は、加茂にとって初めての美術館での大規模個展であり、ファッションショーで実際に使用されたヘッドピース約200点を中心に紹介。併せて膨大な数の雑誌記事、創作の源泉となるアイデアソースや制作過程の記録、さらにプライベートで制作していた立体作品などを展観し、その創作活動を多角的かつ俯瞰的に紹介する。 会期初日に開催されるアンリアレイジのファッションショーでは、加茂が生前携わったアンリアレイジのショーで実際に使用されたヘッドピースを身に着けたモデルがランウェイを歩くという。また、ショーの後には、アンリアレイジ デザイナーの森永邦彦、本展の会場構成及びファッションショーの演出を担当した金子繁孝、2021年に上梓された加茂の作品集『KAMO HEAD』のブックデザインを担当した黒田益朗によるトークショーも予定されている。