自宅と職場と外出時の全てで「防災グッズ」をそろえる場合、費用はいくらぐらいになるのでしょうか…?
職場用の防災グッズ
非常用持ち出し袋は、職場用の防災グッズにもなります。基本的な中身は非常用持ち出し袋と変わらないため、費用相場も1万~1万5000円です。会社で用意している場合が多いので、中身を確認して足りないものを自分で用意するとよいでしょう。 また、職場で寝泊まりする可能性を考慮するなら、ブランケットや動きやすい着替え、お菓子などを追加して備えておくと安心です。職場で数日間寝泊まりした後でも、交通機関がストップしている可能性はあります。徒歩での帰宅が必要になる場合を想定して、履き慣れたスニーカーなどを用意しておくのも効果的です。
自宅用の防災グッズ
自宅用の防災グッズ、いわゆる防災備蓄はライフラインなどが途絶え、長期的に自宅での避難生活が必要になった場合への備えです。 自宅用の防災備蓄で準備すべきアイテムは以下の通りです。 ●常備薬 ●ウェットティッシュなどの衛生用品 ●飲料水と保存できる食料品 ●携帯用トイレ ●カセットコンロ ●モバイルバッテリーや電池 ●ラジオ ●ライト 上記も基本的なものであり、家族構成などの状況に合わせて必要なものを足しておきましょう。 なお、自宅用の防災備蓄では1週間分の物資を準備したほうがよいといわれています。携帯トイレは1日あたり5回分を7日分で35回分、水は1日あたり3リットルを7日分で21リットルです。ただし、これらは1人分のため、例えば4人家族なら4倍の量を準備しましょう。 費用は1人あたり2万円前後とされていますが、非常用持ち出し袋と同様に安価なもので代替できる場合もあります。注意深く製品を選べば、より安く用意することは可能でしょう。
防災グッズの準備は早いうちから計画的に
想定する状況によって準備すべき防災グッズは異なりますが、自宅用には持ち出し袋と防災備蓄で3万5000円、職場用に持ち出し袋で1万5000円、外出時の携帯用に数千円がかかる見込みです。つまり、多く見積もって6万円ほどでしょう。 しかし、中身を自分の必要なものに絞り込む、メーカーにこだわらずに安価なもので代替するなど工夫をすれば、上記の試算以上に安く準備することも可能です。一度に準備しようとすると大きな出費になりかねませんから、早いうちから計画的に準備しておきましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部