コンサル1年目が学ぶ「雲雨傘」の論理とは何か 「雲があって、雨が降りそう、だから傘を」
「なぜそうなるのか?」ということです。 何かを提案するときはアクションだけを提案してもダメです。必ず、元になる事実と解釈もセットで伝えなければいけません。 雲があって雨が降りそうだから(事実・解釈) 傘をもっていったほうがいい(アクション) 血糖値が基準値以上で、糖尿病の危険があるから(事実・解釈) この薬を飲んだほうがいい(アクション) なお、アクションにはいくつかの選択肢があります。 雨が降りそうだという解釈に対するアクションは、実はひとつではありません。
レインコートをもっていくというアクションもありますし、用事をリスケジュールしてそもそも出かけないというアクションもあります。 糖尿病の治療にも、いろいろな選択肢があるはずです。それなのに、決め打ちでひとつのアクションだけを提示されても、「本当にそうなの?」「ほかにもあるんじゃないの?」と疑いをかけられてしまうのは避けられないでしょう。 提案をするときは、 「複数あるアクションからなぜそれを選んだのか」
もセットで伝える。 ■事実と意見をちゃんと区別 失敗③ 事実と、意見や解釈との混同 最後は、いったい何が事実で、何が解釈で、何がアクションなのか、混沌としたまま報告してしまうケースです。 たとえば、新聞記事で事例を見つけて、それを報告したとします。その際に突っ込まれるであろうことは、「これはあなたの意見なのか、それとも新聞社の意見なのか?」ということです。 特に、事実と意見をちゃんと区別して提示することは大事です。
たとえば「お客さんは低価格なものを求めていると思います」という意見。 これは、客観的な消費データに基づくものなのか、たぶんそうじゃないかというあなたの推測なのか、それとも最近の一般的なトレンドについて言っているのか等々、さっぱりわかりません。これでは、厳密な議論はできません。 事実と意見をきちんと区別して提示する。 ■見出しをつける 「事実」「わたしの解釈」「推奨アクション」 の3つの見出しをつける 事実、解釈、アクションをきちんと区別し、