天皇、皇后両陛下が英国へ出発 晩さん会出席、「思い出の地」訪問も
天皇、皇后両陛下は22日、英国公式訪問のため、政府専用機で羽田空港から出発された。チャールズ国王から招待を受け、国賓としての訪英で、国際親善を目的とする両陛下の外国訪問は昨年6月のインドネシアに続き2回目。天皇が国賓として訪英するのは、昭和から3代連続になる。29日に帰国する。 【写真まとめ】ビオラ演奏、友人とパブ 天皇陛下の留学生活 両陛下は午前10時50分ごろ、羽田空港で見送りの秋篠宮ご夫妻らと言葉を交わし、笑顔で一礼して政府専用機に搭乗した。 訪英は2022年9月にエリザベス女王の国葬に参列して以来。20年春には、エリザベス女王から招待を受け、令和初の外国訪問としての訪英が計画されたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期になっていた。 滞在中、25日にウェストミンスター寺院で戦没者を悼む「無名戦士の墓」に供花し、バッキンガム宮殿で国王夫妻主催の晩さん会など歓迎行事に出席する。26日には王立音楽大や欧州最大級の生物医学研究施設「フランシス・クリック研究所」を見学し、27日は「V&A子ども博物館」で子どもたちと交流する。 28日には両陛下が留学したオックスフォードに足を運び、それぞれの留学先を訪ねる。天皇陛下は19日の記者会見で、皇后雅子さまとともに「思い出の地」を訪ねる期待を語っていた。 療養生活が続く雅子さまの体調を考慮し、一部行事は陛下が単独で出席する予定。訪問中は皇嗣の秋篠宮さまが国事行為の臨時代行を務める。【山田奈緒】