奄美地方の方言「シマユムタ」保存・継承30年…文化庁長官表彰の団体「長い道のりの中でいただいた賞」
今年度の文化庁長官表彰を受けた鹿児島県奄美市の「シマユムタ伝える会」のメンバーが8日、奄美市役所を訪れ、安田壮平市長に受賞を報告した。 【写真】あでやかな「大島紬」着て、仕事始め…鹿児島県奄美市の大島支庁職員「新鮮な気持ちになる」
長官表彰は、文化活動の実績や文化振興への貢献が認められた団体や個人に贈られるもので、今年度は97の団体・個人が選ばれた。同会は消滅の危機が高まる奄美地方の方言(シマユムタ)の保存、継承活動を約30年にわたって続けており、地道な活動が評価された。
同会の鈴木るり子会長は「長い道のりの中でいただいた賞。これまでの取り組みが評価されてうれしい」と話し、「先輩方から受け継いだ言葉を次の世代に継承することが私たちの務め。活動をさらに前進させていきたい」と強調した。