文筆家・川島如恵留(Travis Japan)。本業はアイドルながら、なぜ資格取得するのか?
芸能界で生き残る為には、希少性が必要不可欠であると私は結論付けております。何かに秀でていたり、独特の魅力を持っていたり、その人でなくてはならない何かを持っている事が長生きの秘訣なのではないかと思っています。 芸能界というのはものすごい数の人が日々芸を磨いて、自分の行きたい(生きたい)世界に自分の席を作れるように想像出来ない程の努力をしている場所です。(私にはそう見えています) 自分の中にある特定の要素が、他者と比較してズバ抜けて秀でているのであれば、無理をしてバッヂ、勲章をつける必要は無いかもしれません。でも中々そんなことはありません。いくら自分のことを信じていても、自惚れてしまったが最後、あり得ないほど努力している人にはいつか必ず抜かされてしまいます。 そう考えているからこそ、少ない数の要素だけで戦っていくのではなく、色んな要素を掛け算して独自性を生み出していくことで競合を減らそうと考えたのです。生き延びる為、長く生きていく為に。 唯一無二、とまではいかなくとも、母数の小さいジャンルやフィールドで戦っていく事で、競合に埋もれたり敗れたりする機会を減らす事が出来ると思うのです。 勉強をする事が苦ではない私にとって、資格取得はわかりやすく自分を違う世界に連れていってくれる方法でした。 アイドル×国家資格は今までに沢山いらっしゃったかと思いますが、アイドル×宅地建物取引士は当時珍しかったと思います。(きっと今でも…?) 珍しいと番組に呼んでもらえたからです。 ではアイドル×宅地建物取引士×国内旅行業務取扱管理者はどうでしょう? そこに作家(文筆家)が加わったらどうでしょうか? 声優が加わったら? 代表取締役が加わったら? 珍しければ良いっていうものではないのですが、平凡でいるよりはいくらかマシだと思います。 10人に1人より1000人に1人、100万人に1人、と分母が大きければ大きい程レア度は上がっていく。レアであればあるほど興味深いとされるから必然的にチャンスは増えるし、覚えてもらいやすい。 初めから全てをもっている人ならそんな必要は無いのかもしれないけれど、そうやって自分の力を駆使して外側にある要素を付け足して自分のものに出来れば、後天的に、人為的に希少性を高める事が出来るのだと思うのです。 それなのにオリジナリティを生み出す事は難しいと思われがちです。就職活動で提出するES(エントリーシート)に何を記入してアピールすればいいのか分からない、という学生さんが世の中には大勢いらっしゃると聞いています。転職活動をされている方の中にもきっとそう悩まれている方が大勢いらっしゃるでしょう。 「弊社が貴方を採用するメリットを教えてください」なんて今の時代言われるのかどうか分かりませんが、もしそんなことを聞かれた場合に貴方はなんと返答するのでしょうか。 「自分みたいな人、世の中に沢山いる…」 なんて悩みをもしお持ちであれば、こんな言葉をお届けしたいです。 資格を取った自分は取る前の自分とは別人のような自信が生まれますよ!と。