『虎に翼』視聴者も驚いた寅子の激怒シーン。公式が明かした<穂高先生へ怒りをぶつけた理由>とは…伊藤沙莉さん「それが彼女の愛なんです(笑)」
◆伊藤沙莉さんの感想 そのようななか、7月5日8時15分にNHKの公式サイトにて伊藤沙莉さんのインタビュー第4回が公開。演じていた際に伊藤さんが感じていた思いなどがあらためて語られました。(以下、『虎に翼』公式サイトより) ――――― ーー第70回(7月5日放送)、穂高の退任祝賀会でのやり取りも印象的でした。演じていていかがでしたか? 演じるにあたっては、なぜ寅子は穂高にここまで怒るんだろう? と悩みました。その気持ちを監督に話したら「表現としては怒りかもしれないけれど、ここは寅子から穂高に愛情を伝えるシーン。ここで二人は、ただの仕事相手や師弟関係じゃできないけんかをしている。もはや、ある種の親子げんかであって、これは大いなる愛なんです!」と。そうした視点で脚本を読み返したら、ふに落ちたんです。 きっと寅子は、穂高先生の挨拶を聞いて「今までやってきたことすべてが雨垂れの一滴(ひとしずく)だと言うの? すごいことを成し遂げた先生を尊敬していたのに、そんな後ろ向きなことを言わないでよ!」と感じたんですよね。 怒っているときって、根底にあるくやしい気持ちや悲しみ、恥ずかしさなどが怒りとして表れているんだと思うんです。ここでも寅子の声色や温度感は怒りに見えますが、根底にある先生への愛と敬意が怒りとして表れたと捉えていただけたらうれしいです。 ーーそんなところも寅子らしいですね。 もう最後だからいいや! と見逃がさないのが寅子ですし、それが彼女の愛なんです(笑)。まぁいっか! で、その人との関係性を終わらせたり諦めたりしない。寅子は絶対に、相手に気持ちを届けることを諦めず、関わり続けていく人なんですよ。かつて懐かしき兄が、「思ってることは口にだしていかないとね。うん、その方がいい!」(第15話、4月19日放送)と言っていましたが、寅子もそのマインドを持っているんだなと思いましたね。 *引用ここまで ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。 仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。 主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
「婦人公論.jp」編集部
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