AirJapan、一部払い戻し可に 運賃体系見直し、冬ダイヤから
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)は6月20日、新ブランド「AirJapan」の運賃体系を見直すと発表した。冬ダイヤ(10月27日から25年3月29日)からは一部運賃で払い戻しにも応じるほか、事前に指定できる座席の対象範囲を拡大する。また同日から、成田-バンコク・シンガポールの2路線の冬ダイヤ航空券の販売を始めた。 【写真】AirJapan便に投入するエアージャパンの787-8のシート ◆出発5時間前までキャンセル可に 現在の運賃体系は3種類で、運賃は有料オプションを含まない「Simple(シンプル)」、1500円までの事前座席指定と預入手荷物23キロまでが1個のオプション2種類が含まれる「Standard(スタンダード)」、3000円までの事前座席指定と預入手荷物23キロまでが2個、一部を除く機内食のオプション3種類が含まれる「Selected(セレクテッド)」を用意している。 このうち冬ダイヤから変更するのは「Standard」と「Selected」の2種類で、キャンセル時の払い戻しは出発5時間前までの場合に応じる。5時間を切った場合は、現行通りキャンセル不可となる。返金額は運賃体系により異なり、Standardは購入額の25%、Selectedは50%を返金する。 事前の座席指定料金は座席により異なり、成田-バンコク・シンガポールの中距離路線の場合、航空券購入時は1000円から5000円で指定できる。冬ダイヤでは座席指定できる料金の上限を引き上げ、Standardは3000円までの座席を指定できるようにする。Selectedは全座席が指定できるようになる。 運賃体系「Simple」は変更なし。払い戻しは不可を継続する。 ◆バンコク1日1往復、シンガポール週5往復を継続 冬ダイヤの成田-バンコク線は現在の1日1往復(週7往復)を、成田-シンガポール線は週5往復を、それぞれ継続する。 バンコク線の運航スケジュールは、バンコク行きNQ1便が成田を午後5時35分に出発し、午後11時着。現地時間10月28日以降の成田行きNQ2便は、午前0時15分にバンコクを出発し、午前8時10分に到着する。 シンガポール線の運航日は現行の夏ダイヤと同じで、成田発を月曜と木曜から日曜、シンガポール発は月曜と火曜、金曜から日曜を継続する。運航スケジュールは、シンガポール行きNQ3便が成田を午後5時5分に出発し、午後11時40分着。成田行きNQ4便は午前0時50分にシンガポールを出発し、午前8時40分に到着する。NQ4便は10月27日のみ5分遅発着となる。 片道運賃は「Simple」の場合、バンコク線が1万6700円から、シンガポール線が1万7300円から。残りの成田-ソウル(仁川)線は決定次第発表する。
Yusuke KOHASE