巨人・阿部監督、ヘルナンデスはスタメン「泥臭く1点」徹底で打倒ソフトバンク!機動力&自己犠牲貫きパ首位挑む
巨人の阿部慎之助監督(45)が27日、交流戦最初のカードとなる28日からのソフトバンク3連戦(東京D)にスモールベースボールで挑む考えを示した。12球団最少113得点(48試合)の阿部巨人と、同最多197得点(44試合)で、現役時代3年間チームメートでもあった小久保監督率いるホークスの対決。「大味な野球では絶対に勝てないので。泥臭く、どうやって1点を取るかという野球に徹していきたい」と戦法を思い描いた。 【動画】DeNA・筒香嘉智が阿部監督にあいさつ 得点力不足に苦しみながら貯金2でセ・リーグ3位。首位・阪神と2ゲーム差の好位置で交流戦に入る。ここまで23勝中、2得点以下で10勝。投手陣の奮闘と鉄壁の守備が光る。本拠地・東京Dでは19試合で10本塁打、1試合平均2・8得点ながら9勝9敗1分け。柳田、山川、近藤の3人だけで巨人の合計本塁打数を1本上回る22発。超強力打線が相手でも「それ(守り勝つ野球)しかない。空中戦は勝てないので」と、ゲームプランは変わらない。 試行錯誤が続く攻撃陣に期待の新戦力が加わる。5月上旬に入団したヘルナンデス外野手が28日のソフトバンク戦から1軍昇格。昨年の米マイナー3Aで最多安打を記録した右打ちの中距離打者について「使うと思います」と、スタメンを明言した。打順は当日決定だが、坂本が2番に定着したことで日替わりとなっている5番については「置かないと思う」と、まずは比較的重圧の少ない役割を検討。守備位置は「センターかライトで」と状況次第で柔軟に起用する方針だ。 チームは26日の阪神戦(甲子園)を2―1で制して2年ぶりの甲子園カード勝ち越しを決め、雰囲気もいい。1点差試合は10勝6敗と接戦での粘り強さも特徴だ。貯金16でパ・リーグ首位との対戦から始まる。「いい相手とできるので」と一気に上昇気流をつかみにいく。28日は球団創設90周年記念「王貞治デー」として行われる一戦。機動力、バント、進塁打を絡める細かい阿部野球で立ち向かう。(片岡 優帆) ◆近年の巨人対ソフトバンク 19、20年の日本シリーズでともに4連敗して計8連敗。21、22年の交流戦はともに1勝2敗で負け越した。昨年、初戦は岡本和がソロを放つも敗戦。2戦目に大城卓の3ランなどで10得点して逆転勝利すると、第3戦はシーズン初登板初先発となった菅野が5回2失点に抑え勝利。2勝1敗で勝ち越した。
報知新聞社