坂口健太郎×イ・セヨンが振り返る5年という歳月「5年前、私の人生は変わりました!」
彼女の楽しそうな雰囲気に僕も救われました
――坂口さんはどうですか。 坂口 僕は彼女の作品に懸ける取り組みというか熱意が素敵だなと思いました。今回、本当に覚えることが多かったと思うんです。日本語もそうだし、あとはギターもランニングもしなくちゃいけなかったし。 イ・セヨン 確かに今回は覚えることがたくさんありました。日本語にギターにボーカルにランニングに車の運転に自転車も!(笑) 坂口 たとえば撮休があると、僕らは「明日休みだ!」となれるけど、彼女はその休みの間にギターやその他いろんな練習をしなくちゃいけない。僕らの見えないところですごく努力をされていたと思うんですね。でも現場に来たらまるで疲れなんて感じさせずに入ってきて。彼女の楽しそうな雰囲気に救われたスタッフさんはたくさんいると思うし、僕もその一人です。 イ・セヨン やらなきゃいけないことはたくさんありましたが、その中でもいちばん楽しかったのは日本語です。学習しながら、とっても興味が湧きました。 坂口 また日本語の上達スピードがすごいんですよ。 イ・セヨン 台本の中で繰り返し出てくる台詞がたくさんあったので、このフレーズはどういう意味なんだろうって気になって周りの人に聞いたり。日本語の先生に授業をしていただいたのですが、本当に楽しかったから、自分でもびっくりするくらいスッと頭の中に入っていきました。もちろん本番では緊張しましたけどね。 ――特に好きな日本語はありますか。 イ・セヨン (日本語で)「もう別れよう」。 坂口 あったね、そんな台詞も(笑)。 イ・セヨン (日本語で)「言葉にできるわけじゃないけど言ってくれなきゃわかんないことだってあるでしょう」とか。クランクアップしてしばらく経ちましたが、今でも時々思い出しますね。 坂口 彼女は本当に楽しい人なんです。よく空いてる時間におしゃべりもして。 イ・セヨン 特定の単語が思い出せなくて言葉につまることがあったんですね。そのときに健太郎さんに教えてもらいました。(日本語で)「眠くて死にそう!」とか(笑)。 坂口 そうそう(笑)。で、日本語としては合ってるんだけど、「死にそう」っていう言葉はあんまり使わない方がいいかも……なんて話をしてました(笑)。