巨人首位を支える「予想上回る中継ぎ陣と代魔神バルの成長」堀内恒夫氏
◆JERA セ・リーグ ヤクルト3―4巨人(11日・神宮) フーン。首位? それがどうした? いま何試合目だと思ってるんだ。早いよ。でも、これだけ「打てない」「打てない」と言われながら、首位争いをしてるんだからな。投手陣の頑張りを褒めるしかない。 【動画】バルドナードと高橋礼が楽しそうにアップ 今年は中継ぎ陣の層が厚くなったから期待はしていたけど、予想を上回っている。先発陣も、リリーフ陣も踏ん張っている。セットアッパーの中川がいなくなっても、大勢が離脱してもびくともしないもんな。 バルドナードが抑えとして代役を務めているのが大きい。球は速いし、変化球でストライクを取れる。四球で自滅というのがないものな。昨年に比べて、ボールをベルトより低く放れるようになった。日本に来てからの成長だ。それだけではない。「これはストライクを取る球」「これは打たせて取る球」「これはボール球」というメリハリが利いた投球ができている。 大勢が帰ってきたら、どうするんだろうな。俺はこのままバルドナードに抑えをさせてもいいんじゃないかと思うよ。 このまま首位を突っ走る? この世界はそれほど甘くないよ。暑くなってきたら、投手陣がバテる。その時に打線がどれだけカバーしてやれるかだ。この試合を見ても分かる通り、岡本和1人頼みの打線。岡本和をカバーするのも前後を打つ吉川、坂本。いずれにせよ、打線の奮起しかないな。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
報知新聞社