【広島】栗林良吏が同点で登板…１００Ｓの日本人最速記録更新の可能性が消滅 新井監督が苦汁の決断
◆ＪＥＲＡセ・リーグ ＤｅＮＡ―広島（２５日・横浜） 広島・栗林良吏投手が、同点の９回に登板し、通算１００セーブの日本人最速記録更新の可能性が消滅した。 【写真】苦渋の決断で栗林の記録より勝利を優先した指揮官 試合後の表情も勝負師の顔 残り１試合で１セーブを挙げれば、ソフトバンク・馬原の記録を１試合更新する１７７試合での到達だった。この日の試合前、新井監督は「記録を更新させてあげたい気持ちはある。でも、一番優先しないといけないのはチームの勝利」と語っていた。指揮官は苦汁の決断を下し、セーブシチュエーションではない同点の場面で送り出した。 ９回１死から筒香の右前打と宮崎の四球でサヨナラ危機を招きながら、続く大和の左翼後方の打球は末包が好捕。最後は伊藤を見逃し三振に仕留め、無失点でしのいだ。 今季開幕時点では、残り２１試合１４セーブで日本人最速更新という状況だった。だが、接戦続きでセーブ機会ではない同点の場面での登板も多く、５月１日の本拠・阪神戦まで１３戦６セーブ。その段階で残り８戦８セーブが条件と最速記録更新の可能性は崖っ縁となっていたが、５月４日の本拠ＤｅＮＡ戦から前夜まで７戦連続セーブをマークしていた。 最速記録を更新する可能性は消滅したが、まだ最速記録に並ぶ可能性は残されている。
報知新聞社
