福井・坂井で舞台「芸人交換日記」上演へ アラフォー2人の友情、等身大で
舞台「芸人交換日記」が来年1月25日・26日、坂井市の「坂井市地域交流センターいねす」(蔵垣内)で上演される。(福井経済新聞) 【写真】3年越しで実現することとなった公演。四折さんによると、「演劇というより、朗読劇のような趣の作品」という 福井県内の劇団に客演するなどの演劇活動を展開する坂井市在住の四折貴之さんが企画した。個人プロジェクト「しおり演劇企画」の一環で、元放送作家の鈴木おさむさんが手がけた小説を基にした脚本を上演する。 物語の主人公は結成15年目の売れないお笑いコンビ「イエローハーツ」。コンビの今後を真剣に話し合うことのないままアラフォーを迎えた2人が、思い付きで始めた交換日記を通じて互いの本音をぶつけ合っていくというストーリーを展開する。 四折さんによると、公演を立案したのは昨年の夏ごろという。「台本を読んで、『この作品、いいな』と感じたのがきっかけ。2人舞台という構成も個人プロジェクトの身の丈に合っているのではと考えた。芸人2人の年齢設定が私と近いことにもシンパシーを感じた」と振り返る。 芸人役の「相方」として、福井を拠点に活動する劇団「さよならキャンプ」主宰の沼畑真さんに声をかけた。約10年の芸人経験もあるという沼畑さんは「声をかけられて素直にうれしかった。芸人の楽しさやつらさがリアルに盛り込まれている作品で、稽古をしていると昔の記憶がよみがえりさまざまな思いが込み上げる」と話す。 作品は2011(平成23)年、お笑いコンビ「オードリー」の若林正恭さんと俳優の田中圭さんにより舞台化され、2年後、「ボクたちの交換日記」のタイトルで映画にもなった。 福井での上演を前に、「日記を読むという特異なスタイルの芝居で、私にとっても新たな挑戦。芸人の素の面が伝わるような、お客さんが楽しめる芝居を作りたい」と沼畑さん。四折さんは「芸人2人を軸にした話だが、ストーリーの本質は友情物語。『明日からまた頑張ろう』という思いを抱いてもらえるような、観客の活力につながる舞台にできれば」と意気込む。 開演は、25日=18時、26日=13時。料金は、一般=1,500円、小学生~大学生=1,000円(いずれも当日は500円増し)。
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