幻の「Episode 3」開発映像が『Half-Life 2』20周年記念ドキュメンタリーで公開!未完成となった理由も語られる
2024年11月16日で20周年を迎え、拡張コンテンツとの統合や最新アップデートの配信、期間限定の無料配布などが行われている名作FPSアドベンチャー『Half-Life 2』ですが、あわせて公開されたドキュメンタリー「Half-Life 2: 20th Anniversary Documentary」の中で、幻の『Half-Life 2: Episode 3(Half-Life 2: Episode Three)』に触れる場面がありました。 【画像全11枚+映像2本】
幻の最終章
『Half-Life 2』の拡張版は「Aftermath」として発表され、後に三部作のエピソード形式でのリリースが決定。2006年6月1日に「Episode 1」が、その翌年の2007年10月10日に「Episode 2」がリリースされましたが、それから約17年が経過した現在も「Episode 3」は実現に至っていません。今回のドキュメンタリーではそんな「Episode 3」の開発舞台裏を当時の関係者らが語っています(1:46:23~)。
開発映像を初披露
ドキュメンタリーでは開発中の映像も初披露。敵の攻撃を防ぐ氷の壁や障害物を乗り越える氷の道を作れる武器「アイスガン」、形状を変え窓や金網を通り抜けてくるゲル状の敵「ブロブ」といった新要素が実験されていたことを明らかにしています。しかしながらこうした新要素をストーリーに組み込もうとした辺りでチームは新作ゲーム『Left 4 Dead』を手伝うこととなり、「Episode 3」の開発は一旦停止されます。
完成させることもできた
「Episode 3」の開発に戻った頃には時期を逃しており、シリーズを続けるには新たなエンジンを作る必要があると議論になったそうです。結局そのままお蔵入り状態になってしまったものの、ソフトウェア・エンジニアのDavid Speyrer氏は「あとから考えると完全に間違っていた。開発に戻り2年かけて完成させることもできたはず」と語っています。
【関連記事】
- 歴史的名作『Half-Life 2』20周年!期間限定無料配布、拡張パック同梱するアプデ、資金不足やハッキング被害にも触れるドキュメンタリー映像などでお祝い
- Steam同接3万人!25周年を迎えた歴史的FPS『Half-Life』大型アプデと無料配布で驚異的な伸び見せる
- 『Half-Life』ってどんなシリーズ?『Alyx』までの長く険しい「忍耐」の歴史を解説!【総力特集】
- 『Half-Life 2』の結末を実現するファンメイドゲーム『Project Borealis』プロローグ版が近日公開!
- 最高レベルの変態チームが作り上げた成人向け宇宙SFRPG『Subverse』ついに完成へ、日本時間11月16日に正式リリース予定!