アップル、AIモデル訓練にグーグルの技術も利用
Max A. Cherney [サンフランシスコ 11日 ロイター] - 米アップルは10日、音声アシスタント「Siri(シリ)」などのアプリに、米オープンAIの生成人工知能(AI)「チャットGPT」を取り入れると発表したが、その後公表した技術面に関する文書では、AIモデルの訓練にグーグルの助けも借りることが明記されている。 それによると、アップルの技術者はAIの基盤モデルを構築するため、幅広いハードウエアを伴うフレームワークソフトウエアを利用。中でも、グーグルのクラウド「TPU(テンサー・プロセッシング・ユニット)」上だけで入手できる画像処理半導体(GPU)と半導体を使っている。 TPUはグーグルが約10年かけて自社開発してきた特定用途向け集積回路(ASIC)。AIの訓練に使えるその第5世代は、半導体大手エヌビディアの「H100」に対抗する性能を備えているとグーグルは説明している。 グーグルはTPUの周辺にクラウドコンピューティングのハードとソフトを構築している。 グーグルは先に、第6世代を今年公表すると発表している。 アップルとグーグルはロイターのコメント要請に答えていない。