インフルエンザ患者数が前週の1.8倍と急増 福井県内に「インフルエンザ」注意報 “学年・学級閉鎖”相次ぐ
福井テレビ
福井県は18日、1医療機関当たりにおける感染者が10人を上回ったとして、インフルエンザ注意報を発令しました。学校でも学級閉鎖や学年閉鎖が相次ぎ感染者が増える中、県内の医療現場の状況を取材しました。 福井市にある「かさはら小児科」の笠原善仁医師は、今週に入り急に患者が増えてきたと話します。 かさはら小児科・笠原善仁医師: 「福井市では先週・今週で急激に(患者が)増えている。先週1週間と今週3日間で同じくらいの数が陽性になっていて、先週から今週で倍くらい増えている」 県によりますと、12月15日までの1週間に県内39の指定医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は427人で、前週より195人増えました。感染者数は3週連続で増加し、1医療機関あたりの平均は10.95と前週の約1.8倍となっています。 年代別で見ると、5歳から9歳が157人、10歳から14歳が107人となっていて、5歳から14歳が全体の約6割を占めています。 18日は、小浜市の小学校1校で学級閉鎖、永平寺町の1つの保育所等で学年閉鎖の措置がとられました。 2024年のインフルエンザの流行期について笠原医師は「去年は流行が早かったが、コロナ前と比べても流行が早いように感じる。感染力としては、1人に対して3~4人にうつすと言われている。学級閉鎖の数も多いように感じる」と話します。 県内でも広がるインフルエンザの感染。県は18日、1医療機関当たりのインフルエンザの感染者数が基準の10人を上回ったとして「インフルエンザ注意報」を発令しました。 笠原医師によりますと、冬休みに入ると子どもたちのインフルエンザ感染は一旦、落ち着くため感染のピークはまだ先で、年明けの学校が始まった頃にピークを迎えるのではないかということです。 県は、手洗い・うがい・マスクの着用のほか、人ごみを避ける、室内では適切な湿度を保つ、など対策を呼び掛けています。
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