「2度と練馬を歩くな! 見かけたら殺す」他の客への”ほっぺチュー”だけで逆上した65歳被告の”身の毛もよだつストーカー行為”【フィリピンパブ殺人未遂事件裁判】
アフターを断るとブチギレて…
それを機にA子さんは連絡をブロックするようになったが、それでも最上被告の店通いは止まなかった。 「私は直接見なかったが、ピストルのようなものを自分の口に入れたり、こめかみに突きつけたりしたことがあったとママから聞いた。ママに帰れと促されたが、帰ろうとせず、最後は看板を壊した」(同) 「機嫌が悪いと私とママやお店を潰すと言う。イミグレに通報するとも騒いだ」(同) そして、ママを刺傷する約2週間前の昨年6月21日には、店内でA子さんに対して暴行事件を起こした。 この日、最上被告は閉店の午前1時頃まで店内にいて、ママを通してA子さんと「アフターに行きたい」と言ってきたがA子さんは断った。 するとA子さんのいるところにやって来て、ドライバーのようなものを握り込んだ拳で、何度も頭頂部を殴ってきたという。A子さんはその時の暴行で頭部と左腕に怪我を負ったと訴えた。 「(最上被告は)警察なんか怖くない。入管にも連絡する。警察にも写真を提供すると騒いでいた」(同) この時、ママはこの件を不問に付す代わりに二度と店に来ないよう最上被告に言い渡した。
約束を破ってまた現れた最上被告
最上被告は翌日、ママに次のような謝罪メッセージを送ってきた。 〈ママ、きのうは、こめんなさい、あらためて、ごめんなさい、もうみせに、いけないこと、いかないこと、やくそく、します〉 にもかかわらず、しばらくすると約束を反故にしてまた店にやってきた。ママは店には入れず、A子さんと一緒に練馬警察署に行って、先日の暴行について被害相談した。 こうして警戒を強めていたのだが、翌日の7月6日、ママへの刺傷事件が起きてしまった。この日も最上被告は店の前までやってきて、ママにA子さんはいるかと尋ねた。ママが「知らない」と答えると、忍ばせていた包丁を手に持ってママに襲い掛かったのだった。 証言台でA子さんは最上被告にこう怒りをぶちまけた。 「(最上被告との一連の出来事は)トラウマになっている。客からは私が悪い女みたいにもいじめられた。人を信じることが難しくもなった。彼とは何の関係もなかったのに、なぜ私がこんな目に遭わないといけないのか理解できません」 最上被告はママに対する刺傷については認めたが、A子さんに対して振るった暴行事件については、頭には怪我を負わせていないなどと一部起訴事実を否認した。 裁判はママの証人尋問や被告人質問などを経て12月11日に判決が出る予定だ。 デイリー新潮編集部
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